『天狗裁き』落語のあらすじ(オチも)をわかりやすく紹介!

天狗裁き 落語の演目あらすじ
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初心者のために落語のあらすじをご紹介!

今回の『天狗裁き』はどんな夢見た? といろんな人から尋ねられて困る男の話。おんなじことばかり聞かれたら確かにうんざりしますよね。

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『天狗裁き』のあらすじと感想

天狗裁き

“ところで、どんな夢見た?”

.滑稽噺. ..

簡単なあらすじ

八五郎がなにやら寝言を言いながら居眠りしている。あまりにもその寝言が続くので聞いてた女房が気になり、八五郎を起こす。

「寝言言ってたけど、どんな夢見てたの?」と八五郎にたずねる。すると八五郎、気持ちよく寝てたのに起こされて気に触ったのか「夢なんか見てねえよ」とぶっきらぼうに言い放つ。

女房はその言いぐさに腹が立った。
「何よその言い方。教えてよ!」
「うるせえなあ、だからなんも見てねえよ」と八五郎。
やがて夫婦は大げんかに発展する。

あまりの大げんかに長屋のとなりの男が飛び込んできた。まあまあ、と女房をなだめて、自分の家へ行かせる。残った八五郎に男は「どうした。なにが喧嘩の原因だい」と聞く。

「いや、オイラが寝言をいいながら居眠りしてたらしいんだけど、そしたら起こされてどんな夢見てたのってうるせえから…」
「なんだ、そんなことかい。ちっせえことで喧嘩するなよ。── で、ところでお前、どんな夢見てたんだ?」やっぱり男も気になった。
「は? うるせえなぁ、夢なんか見てねえよ」と八五郎。結局この二人もけんかになった。

そこへ長屋の大家がやってきて仲裁に入る。

「聞いてりゃ何だ、夢を教えろだと。おめえさんも人の夢を気にする暇があったら働け」と男を追い出した。「まったく、くだらねえ。そんなことでいい大人が喧嘩なんかするもんじゃねえよ。── で、ところでお前、どんな夢見た?」と結局、大家も八五郎にたずねる。

「なんだい、結局あんたもかい。・・だから見てねえっていってんだよ」と八五郎。大家はその発言に逆上。「なんでぇ、大家に言えないような夢を見るようなやつは長屋に置けない」と店立たなだて(賃貸人を追い出すこと)を命じるために、奉行所へ訴えた。

「八五郎に罪はない」と大岡越前守は無罪を言い渡す。八五郎が帰ろうとすると、大岡越前守が呼び止めた。

「で、八五郎、お前どんな夢見た?」「え、お奉行様まで、、、だから見てませんよ」という八五郎に「教えてくれ」と奉行は泣いて懇願する始末。「見てない」と言い張る八五郎は、奉行所の松の木に吊るされた。

やがて舞い上がる風に、八五郎は高尾山へ飛ばされた。八五郎の前に大天狗が現れた。大天狗もやはり「どんな夢見た?」とたずねる。「見てない」と言う八五郎の首に、大天狗の長い爪が食い込む。

うなされる八五郎を、女房がゆすって起こす。

女房「お前さん、どんな夢みたの?」

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時間がない方へ超要約こんな話

寝言を言ってる亭主を起こす女房。どんな夢みたの? と聞かれるが「何も見てねえよ」とそっけない。それに女房が切れて喧嘩。亭主はそれを仲裁に入った長屋の男、大家、大岡越前、ついに天狗までに同じ質問をされる。

落語好きの視点

夢をめぐって話がループのように展開し、ラストはそのマトリョーシカ構造が露わになる、とても巧妙にできた噺。

オススメは春風亭一之輔師匠の『天狗裁き』です。主役の男のそっけない対応に、女房、隣の男、大家、大岡越前守はみんな切れてしまう。ドライな表現が持ち味の一之輔師匠は、この噺と相性がピッタリ。もちろん切れっぷりも最高です。

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