『突き落とし』落語のあらすじ(オチも)をわかりやすく解説!

突き落とし 落語の演目あらすじ
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初心者のために古典落語のあらすじをご紹介!

今回ご紹介する演目は『突き落とし』。町内の若い連中が金がないのに吉原(風俗)にいく。ある作戦を実行して風俗代をごまかそう画策。果たしてうまくいくか⁉

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『突き落とし』のあらすじと感想

突き落とし

騙し騙されてどっちが勝つ

.滑稽.

簡単なあらすじ

町内の若い連中が集まって、吉原に行きたいと話してはいるものの、みんな金がない。なかの一人が吉原でひと芝居打とうと提案。

作戦を話し合いいざ実効する。

まず前提として自分を大工の棟梁と偽り、ほかの連中はその棟梁の下で働く職人としての役を割り当てる。そして吉原に向かう。

そして、職人を偽った仲間の一人が中店(中級クラスの遊女がいるお店)の若い店員に会うなりこういった。

「いやー、ココはいい店だね」
「お客さま気に入っていただけましたか」

「うん。いつもは金を持っている棟梁と来るときは大店(高級店)の角海老でしか遊ばないだが、ついてく俺たちが緊張してしまうから。。今日は棟梁のご厚意で気を使わないようなとこで遊ぼうって話になって。だから、今日は棟梁と一緒にこの店で楽しませてもらうよ。」

「そうですか。それはそれはありがとうございます」
若い衆はこの話に簡単に騙されて一行を店に案内する。

その夜はもちろんどんちゃん騒ぎ。一夜明けて「お勘定を」と若い衆が棟梁のところへやってきた。しかし、財布が見当たらないのでみんなを集めて財布の行方を問いただす。

すると、職人たちの役のなかで一番重要な役の男の羽左衛門が口を開く。

「棟梁、申し訳ございません。実は今朝ココに来る前に棟梁の奥さんから、最近金遣いが荒いから棟梁の財布は私が預かっとくと言われて、持っていってしまわれて。それをいうのをすっかり忘れてました。」

棟梁はその報告に怒り、羽左衛門のおできができている頭をボコボコに。打ち合わせ通りここでなだめ役が登場して、若い店員を説得。

「わりい。金を渡すから一緒に棟梁の家についてきてくれ。今日は建前(棟上げ)の日で偉い棟梁が大勢集まるから、お前を紹介できる。お前が将来独立して店を持とうということになったら力になる。おかみさんは勘定を払うばかりか、必ずお小遣いをくださる」と言葉を尽くす。

若い衆、またしても騙され、一行揃ってお歯黒どぶ(吉原を囲む大きな水路)までやってきた。

ここで一列になって立ち小便して、一番遠くまで飛ばしたやつが、昨夜女に一番もてたやつだ、ということになり、イヤがる若い衆も列に並ばせて、一斉に立ち小便。

と、ここで作戦通り、職人の一人が後ろから若い衆の背中を押してお歯黒どぶへドボンと落とした。

それっとばかり、みんなは逃げる。

しばらく走って逃げれたと思ったが、そこにはいないはずの若い店員もいた。ん? いないのは? と見渡せば、羽左衛門がいない。

一行、吉原に戻って一列になって土下座!

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落語好きの視点

この噺は三笑亭夢丸さんの落語会で聞いた演目。

笑いどころたっぷりで、とても楽しい噺。もやもやっとするどころかスカッとしましたよww

羽左衛門のセリフが、たっぷり期待させておいて、いざとなったらまるで大根役者の棒読みで大爆笑。

なだめ役の若い衆への説得は、まるで「言い立て」。若い衆にとって魅力的なメリットをずらりと並べ、夢丸さんのその調子の良さに、しばしうっとり。

この噺、サゲはいろいろあるようですが、夢丸さんのこれはオリジナル? いずれにしてもスパッと切れ味の良いサゲでした〜

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