初心者のために古典落語のあらすじをご紹介!
今回ご紹介する演目は『三方一両損』。道で拾った財布を返したい、返さないでいいで揉めて大変なことになるお話。
『三方一両損』のあらすじと感想

.人情噺.
簡単なあらすじ
左官の金太郎が道で財布を拾った。中に書付け(公文書)と印形、三両が入っている。
金太郎は書付けの住所に住む大工の吉五郎の長屋を訪ね、その財布を返そうとするが、吉五郎はいったん自分から離れた金だからと受け取らない。
宵越しの銭は持たないのが江戸っ子だからと頑固。金太郎にしてみれば、人のものとわかっているものを自分の懐になど入れられない。
それこそ江戸っ子の名がすたる。二人は殴り合いのケンカになるが、吉吾郎の住む長屋の大家が仲裁に入って、とりあえず場を収めた。
金太郎が自分の長屋に帰り、こちらの大家に経緯を話したところ、このままではこちらの面子が立たないと南町奉行所に訴えた。
金太郎に吉五郎、両方の大家が揃って奉行所のお白州(裁判)へ。
やがて大岡越前守が登場。奉行は二人の話を聞き、三両を預かった上で、二人に二両ずつ与えた。
二人とも三両あったのが二両に減ったので一両の損。奉行も一両を新たに出したので一両の損。これで三方一両損ということになった。
落語好きの視点
古今亭文菊さんの落語会で三方一両損を聴きました。古今亭文菊さんはやっぱり絶品!
登場人物ごとの声の大きさ、高さ、テンポの自在さ、そのメリハリの効いた演じ分けは完璧。
▼文菊さんの演じ分けの凄さ
- とにかく頑固でうるさい金太郎と吉五郎。
- 好吾郎の大家は「この白髪頭に免じて」と人格者、金太郎の大家は逆に火に油を注ぐようなやつ。
- 大岡越前守は一言話す前に必ず間を置く、という静かでいて入念な話しぶりにいかにも位の高い武家として登場する。
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