春風亭昇太、春風亭小朝、春風亭一之輔など、春風亭には全国区の人気落語家が勢揃いしています!
『春風亭』という亭号を名乗る落語家さんは、今や55人を超える勢力まで増えました。
ただ、実は春風亭と名乗ってないけど、実は春風亭一門という落語家さんもいます。
例えば瀧川や昔昔亭とつく落語家さん。
実はこの方たちも春風亭から改名した落語家さんなのです。
ということで何かと話題の『春風亭一門』についてわかる範囲で紹介したいと思います。
●開祖は初代春風亭柳枝
そもそも春風亭は柳派の一つ。柳派の開祖、船遊亭扇橋の弟子が初代麗々亭柳橋、その弟子の初代春風亭柳枝が春風亭と名乗ったことに始まります。
開祖が春風亭柳枝なので、現在も春風亭の亭号のつく落語は『柳』と『枝』が多くなっています。
春風亭と亭号のつく落語家の人数とは⁉

春風亭の亭号をつける落語家が何人いるか調べました。ただし2021年10月調べなので、多少増減があります。
結果は落語家は51人(直近は55人)でした!
ただし、春風亭一門となる話は別。伝統ある名前を絶やさないために、春風亭からあえて改名した落語さんも含めると下記のようになります。
●春風亭一門72人
【協会別勢力】
落語協会25人、落語芸術協会47人
【亭号別人数】
春風亭55人、瀧川12人、昔昔亭5人
2人の落語家が春風亭一門の勢力拡大を実現!

春風亭を調べていくと、現在の春風亭の勢力拡大には、二人の落語家が大きく関わっていることがわかりました。
その二人とは『春風亭柳昇』と『春風亭柳朝』です。
現在この二人の弟子達が、春風亭を名乗り、更に弟子をとるということで勢力が拡大していきました。
ちなみに春風亭柳昇は「落語芸術協会」、春風亭柳朝は「落語協会」に所属していたため、現在『春風亭』の名がつく落語家が、2つの協会にキレイに分かれて所属しているのも興味深いです。
ということで二人のお弟子さんたちをご紹介します。
春風亭柳昇とその弟子達

落語芸術協会に所属していた春風亭柳昇さん。
柳昇さんは得意の新作落語で一躍人気落語家となり、その新作落語の魅力にとりつかれた人が次々に弟子になっていきました。
その弟子は春風亭昇太、瀧川鯉昇、昔昔亭桃太郎、五代目春風亭柳好など。
他にも沢山の弟子をとった柳昇師匠。
なぜ弟子が多いかというと、戦争従軍体験から簡単に人間が死んでいくことを知り、人は多い方がいいと、将来の落語界のために取れるだけ沢山の弟子をとったとの話でした。
嘘のような本当の話です。。。(^o^)
そして弟子の更に弟子も沢山います。
春風亭昇太(63歳)の主な弟子
▲春風亭柳昇さんの弟子達
笑点の司会や数々のメディアでおなじみの『春風亭昇太』さん。
古典落語も最近は挑戦していますが、師匠譲りの新作落語が大人気!
弟子は9人。
- 春風亭昇々(38歳)
イケメン落語家として注目の落語家。神田伯山や桂宮治などど一緒に『成金』に所属し、人気落語家に。
▶紹介記事 - 春風亭昇吉(43歳)
東京大学経済学部卒業の超高学歴落語家として有名。 - 春風亭昇也(40歳)
昇々と同じ成金メンバーの一人だった落語家。2022年に真打昇進。
瀧川鯉昇(70歳)の主な弟子
新作落語、古典落語、改作落語、すべてオールマイティーで演じられる落語家。共通点は唯一つ。とにかく面白い!
そんな瀧川鯉昇さんですが、元は『春風亭鯉昇』という名前でしたが、由緒ある『瀧川』という亭号をなくさないために名前を改名して継承しました。
弟子はけして瀧川を名乗らなければならないということはなく、昇進のたびに自分で春風亭or瀧川を選べます。
弟子は13人。
昔昔亭桃太郎(77歳)と主な弟子
落語界でも一風も二風も変わった落語家。弟子の名前をみれば、桃太郎師匠がどう変わってるかわかるはず。
一番有名な弟子は『昔昔亭A太郎』。落語界始まって以来のアルファベットの名前!
落語は新作落語中心で、ユニークな落語で魅了する。
弟子は7人。
- 昔昔亭A太郎(44歳)
イケメンでアディーレのCMに出てた落語家さんといえば、知ってる人もいると思う。
▶紹介記事 - 春風亭愛橋(51歳)
愛嬌という名前も面白いが、その前は昔昔亭Q太郎だった。しかも時期不明ととらえどころのない落語家。
春風亭柳朝とその弟子達

1960年代に様々なテレビやラジオに出演し人気をはくした落語家。
立川談志、古今亭志ん朝、五代目三遊亭圓楽と一緒に、「落語若手四天王」と呼ばれる存在でした。
有名な弟子は春風亭一朝、春風亭小朝、春風亭正朝。
春風亭一朝(72歳)と主な弟子
江戸の古典落語を聞かせることのできる落語家。そんな正統派の古典落語の名手に、影響&感化された落語家さんが多く入門。
一番有名なのは、現在の落語界で一番チケットが取れないといわれる『春風亭一之輔』さん。
弟子の数は10人。
- 春風亭一之輔(45歳)
現在落語界の人気トップ3にはいる落語家。笑点の新レギュラーに抜擢された時も、逆に忙しすぎて笑点のレギュラーを断るのではといわれていたほど。
現在進行系古典落語で会場をわかせる落語家。
▶紹介記事 - 春風亭一蔵(41歳)
2022年に真打に昇進したての落語家。テレビのレポーターで出演したり、最近徐々に人気が拡大。 - 春風亭一花(36歳)
まだ二ツ目ながら、今注目の女性落語家の一人。
春風亭小朝(67歳)と主な弟子
小さい頃から親に付き合って寄席に通う、根っからの落語漬け。
25歳で異例の36人抜き抜擢真打で真打昇進した、人気・実力を兼ね備えた落語家。
若い頃から数々のテレビやドラマに出演し、三遊亭円楽さんが病気で倒れ、笑点がゲスト制になった時に1番初めのゲスト落語家に抜擢されたほど。
弟子達には自身の春風亭ではない、落語界で由緒ある名前をつける傾向あり!
弟子の数は5人。
春風亭正朝(70歳)と主な弟子
1972年4月に明治学院大学在学中に五代目春風亭柳朝に入門しました。
サッカー好きで落語家たちを誘ってサーカー同好会のようなものも作っています。
2009年9月11日にちょっとした事件を起こします。内容は女性のスカートの中を盗撮したというもの。落語協会の会員資格を1年間停止されました。
- 九代目春風亭柳枝(60歳)
春風亭の開祖の『春風亭柳枝』を襲名した期待の星の落語家。
▶紹介記事
コメント