『同棲したい』柳家喬太郎の新作落語のあらすじを紹介!

同棲したい 落語の演目あらすじ
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柳家喬太郎の新作落語『同棲したい』をご紹介。

この噺は父親の若い頃の夢「同棲をする」を叶えるために、奮闘する物語。その奮闘がナンセンスで面白い!

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『同棲したい』のあらすじと感想


夫婦と就職が決まった息子との三人の食事でのこと。息子も立派に育ち、手を離れた。安堵した父親の源三郎はほっと一息。

だがこの平和を絵で書いたような家庭の団らんに、父親が一石を投じる。

「お前も手を離れた。後は俺の好きにさせてもらうよ。実は若い頃から憧れていたことがあるんだ」
「へえ、なにそれ?」と息子は聞く。

「同棲だよ。同棲。でだ、お母さんにお願いしたい。母さんお願いだから私と離婚してくれ!」

父親の思いもよらに発言で動揺する息子と母親。

母親はこの発言に怒りをぶちまける。

母親〉離婚?同棲したい?ちょっと、どういう事?――わかった、あなた女でもできたんでしょ。どこのだれ、私の知ってる人?会社の部下?
父親〉ちょっと落ち着いて聞いてくれ。私はどうしても同棲したいんだ。それが夢だった。だからといって、お前とは離れるのもいやなんだ。
母親〉どういう意味。なにをいってるかわからないわ。

父親は言う。
「つまりこういうことだ。俺は同棲したい。でも同棲はお母さん、あなたとしたいんだ。今、結婚してるだろ。つまり一緒に住んではいるが、これを同棲と呼ぶか?いや呼ばない。結婚生活だ。だから、まず一旦母さんと離婚して、そして母さんと同棲するってはなしだ」

お母さんはなぜかこの奇妙で奇っ怪な発言に納得し、了承した。

翌日、二人は父親が憧れていた70年代のような同棲生活をするべく奮闘する。

二人はまず神保町の学生街の喫茶店で待ち合わせる。父親はベルボトムのジーンズにロンドンブーツ、背中には白いギターで現れた。

不動産屋へ行き、アパートを探す。若い二人が親に内緒で暮らすアパートは、木造の四畳半、トイレ共同、風呂なし、神田川沿いで貨物列車が通ると揺れるアパートでなくてはならない。探したら、あった。

そこに二人でしばらく住んだところで息子が訪ねてきた。母親はパンツ1枚の姿ですっかりやさぐれていた。父親は勤めている会社の有給を使ってアルバイト。すさんだ生活に疲れ、喧嘩もたえなくなってきた。

久しぶりに四畳半風呂なしアパートをでて、元の家に帰ってきた。

父親はいう。
「同棲はもう飽きた。クタクタだ。それで、母さん、ここで一つお願いがある。
――わたしと見合いをしてくれ」

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感想

1970年代へのノスタルジーにあふれた『同棲したい』

上村一夫の漫画『同棲時代』が大ヒットし、テレビドラマ化、さらに映画化までされ、かぐや姫のフォークソング『神田川』の大ヒットも「同棲ブーム」に拍車をかけた1970年代。

当時の風俗や言葉遣いも丁寧に再現され、これぞ、神は細部に宿る落語!

▶柳家喬太郎CD「諜報員メアリー/同棲したい/午後の保健室/路地裏の伝説」

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