何人抜き！落語家「抜擢真打」ランキング発表／1位古今亭志ん朝

何人抜きで真打昇進！とよく聞くフレーズがあります。いわゆる抜擢真打。

真打昇進の条件は紆余曲折あり、現在は下手をすると年功序列のように、ある程度の時期がくれば真打に昇進できると言っても良い状況。

その中で二ツ目の時から落語家歴よりも実力が見とめられ、飛び級の如く先輩を抜いて真打に昇進する有望株の落語家さんもいます。

そんな抜擢真打の◯人抜きの数でランキングを制作してみました。

【1位同率】3代目古今亭志ん朝〈36人抜き〉

志ん朝初出し

平均12年で真打昇進する中、初高座からわずか五年で真打昇進した正真正銘の天才。

すでに30代前半には落語家として完成されていたと評判。落語は江戸前で歯切れ良く、そして色気と気品を兼ね備える。

志ん朝が亡くなった時に東京落語は終わったともいわしめた不朽の落語家。

【記事】古今亭志ん朝の凄さ・十八番・経歴

【1位同率】春風亭小朝〈36人抜き〉

小朝の夢高座「牡丹燈籠御札はがし」

小さい頃から落語をたしなみ、素人参加番組で落語のチャンピョンになり、高校に通いながら前座修行。

落語家になるとすぐに注目の若手落語家としてテレビ、ラジオ、ドラマまで出演する活躍。

わずか25歳で真打昇進する偉業を成し遂げ、今現在も活躍。

【記事】春風亭小朝の評判と現在の活動

【3位】柳家花緑〈31人抜き〉

柳家花緑2「祇園祭／高砂や」

1987年に叔父でもある五代目柳家小さんに最後の内弟子として入門。1994年に戦後最年少となる22歳で真打昇進。

NHK教育テレビやワイドショーなどに出演。ピアノの弾き語りによる落語やシェイクスピアと古典落語のコラボなど、とにかく挑戦的な落語家。

また近年、学習障害を告白。

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【4位】古今亭文菊〈28人抜き〉 

古今亭文菊 名演集2「茶の湯」「もう半分」【ポニーキャニオン落語倶楽部】

歌舞伎役者のような佇まい。2021年末時点でまだ42歳というのは信じられないほど。

それほどに芸の成熟やにじみ出る艶を感じさせる落語家。

登場人物の見事な演じ分けは見事やその外見から芝居噺は絶品。

【記事】古今亭文菊の評判・結婚・経歴・おすすめ演目

【5位】4代目桂三木助〈26人抜き〉

春風亭小朝と同時期に活躍した落語家。父は3代目桂三木助で、外車を乗り回し前座修業サボって女性と遊ぶなど破天荒な落語家。

そのキャラが受けて、テレビ等のメディアにも積極的に進出。数々のスキャンダルをおこし、高座では自虐的にギャグにする。

しかし色んな重圧に押し潰され、最終的には悲劇の死を選んでしまう。

【6位】春風亭一之輔〈21人抜き〉

春風亭一之輔「笠碁／夏泥」

今現在進行系で大人気の落語家。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも取り上げられ、多方面に大活躍する現代落語の代表格。

年間高座数はなんと年間900席。メディアやYouTubeにも積極的。

会おうと思えばどこかで会えるスター落語家。

【記事】春風亭一之輔の経歴・評判・結婚・お薦め演目
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【7位】3代目柳家権太楼〈18人抜き〉

柳家権太楼13朝日名人会「青菜／井戸の茶碗」

現在75歳。大学卒業後入門。爆笑江戸落語の名手でエネルギッシュな高座で、東京の落語界をリードする大看板。

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【8位】4代目三遊亭圓歌〈18人抜き〉

「寄席の爆笑王」三遊亭圓歌。

昭和の名人でもある師匠の三代目圓歌より圓歌を継ぐ。

落語は圓歌さんならではのくすぐりやダジャレもちりばめて、観客を絶対に楽しませてくれる落語家。

【解説】三遊亭圓歌の評判・経歴・パワハラ・面白い演目
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【9位】10代目柳家小三治〈17人抜き〉

柳家小三治4朝日名人会「厩火事／品川心中」

惜しくも2021年に81歳で亡くなられた落語界の宝。褒章や数々の賞を授与し、2014年には人間国宝にも認定される。

芸には厳しく、クスリとも笑わない真面目な風貌から面白い落語、そしてまくらを披露。まくらだけの落語CDがでるほど。

多趣味でしられ、落語家のものまねも得意。

【10位】柳家喬太郎〈12人抜き〉

柳家喬太郎「ザ・きょんスズ30」セレクト新作編I

実力・人気を兼ね備えた落語界のトップランナーの1人。

大学卒業後、サラリーマンを経て落語家になったので真打昇進年齢は遅め。

古典落語（滑稽噺・人情噺・怪談噺）・新作落語の全方位に対応するオールラウンダーで、まず落語初心者は喬太郎を聴くのがお薦め。

【記事】柳家喬太郎の評価・おすすめ演目・結婚・経歴
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【11位同率】春風亭昇太・林家たい平〈7人抜き〉

春風亭昇太3-昇太の古典-

春風亭昇太

笑点の司会でお馴染み。春風亭柳昇という新作落語の大家の弟子だけあって、新作落語復興の立役者の一人。

若手の頃よりメディアで活躍し、落語の実力も言うまでもなく高く評価されている。2019年6月より落語芸術協会会長。

落語芸術協会所属では異例の7人抜き。

【解説】春風亭昇太の経歴・評価・結婚・新作落語

林家たい平

笑点の“オレンジ”としてもおなじみたい平さん。その落語には聴きに来たお客様を必ず楽しませるサービス精神に満ち溢れてる。

ギャグやくすぐり、時事ネタを入れ滑稽噺をより滑稽にする。人情話もまた絶品。

【解説】林家たい平の経歴・評判を紹介！
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【13位】桂宮治〈5人抜き〉

2013年の桂宮治 KATSURA MIYAJI 2013 [DVD+CD]

落語芸術協会所属では春風亭昇太以来29年ぶりの抜擢真打。

大学卒業後、サラリーマンを経て落語家に。落語会や寄席の高座で、いまもっともエネルギッシュな落語を繰り広げている落語家。

次々と繰り出されるオリジナルのギャグ！息もつかせぬマシンガントーク！は必見。

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