大学生の頃からずっと落語に行きたいとは思っていた。アタマのなかにあったのは、テレビで観た古今亭志ん朝の「大工調べ」。立て板に水のごとく繰り出される啖呵のあまりのカッコ良さに、痺れた。その快感を忘れられずにいたのだ。
あれは10年以上前、その日の朝、今日こそは落語に行くと決めて当日券のある会場を探し、昼過ぎに初めてナマの落語を聞いた。柳家三三。当時「ミミって呼んで」などとギャグを飛ばしていたが、いまはやってない。それはどうでもいいが、三三師匠演じるところの女が妙に色っぽく、着物を着た男の一人語り芸「落語」で表現される世界の広さを知った。
さらに志ん朝の落語CDを勢いでセット買い。志ん朝が放つ言葉のリズムとメロディの心地良さにも目覚めてしまう。おお〜、江戸の風が吹いてる。
当然のなりゆきとして、寄席と落語会に行くのはもはや当たり前になっていた。という落語ファンです。
落語はCDやYouTubeでも楽しめるし、寄席や落語会も毎日開かれている、という誰もが楽しめる身近なエンタメ。でも縁のない人にはちょっとハードルが高いらしい。いま、面白い落語家がたくさんいます。だから、落語へのきっかけを提供したい。
たっぷり笑えて、知れば知るほど魅力も尽きない落語の世界へようこそ。落語周辺の話題も含めて気持ちは反対俥の勢いで更新中!