初心者のために落語のあらすじをご紹介!
今回の『子ほめ』は御世辞のひとつも言えないと駄目だぞと隠居に叱られた男の噺。
落語のお決まりパターンなのですが、隠居に教えてもらったアドバイスを実行するのだが結局うまく行かないという噺。
『子ほめ』のあらすじと感想
.滑稽噺. .御世辞.
簡単なあらすじ
酒好きの八つぁんは隠居の家にやってきた。「ただで酒のましてくれねえかい」。いきなりきて開口一番その言い草。実は八つぁんがいったのは“ただの酒”ではなく「灘の酒」だったのが、それにしてもと呆れる隠居。
隠居〉お前さんねぇ。いきなりきてだだで酒って。。いい方ってものがあるだろ。
八つぁん〉え?でも、思ったこといったまでだよ。
隠居〉あのな、ほんとにただで酒飲みたいならお世辞の一つでもいって、相手を気分良くしてやんないと、飲めるもんも飲めなくなるぞ。
八つぁんは隠居に御世辞の言い方を教えてもらった。
隠居〉“これは素敵なお子さんではないですか。やっぱり両親が器量がいいと、こんなかわいい赤ん坊が産まれてくるんですね。まったく栴檀は双葉より芳ばしく、蛇は寸にしてその気を呑む。こんなお子様に私もあやかりたい”。いっていってみな。
栴檀(せんだん)とは植物の白檀(びゃくだん)のことで甘い香りがして爽やかな芳香を放つ。蛇はわずか一寸ほどでも人を呑むほどの気迫がある。つまりはどちらも、幼くして抜きん出た人物であることを讃える例え。 |
八つぁん〉なるほどね。それいえばただの酒にありつけるってわけだ。
隠居〉まったくおめえってやつは。。。とにかく相手を褒める。一番簡単なのは年齢だ。ある程度の年の人なら若いですね。まるで何歳に見えますと。小さな子どもであれば賢いですね。10歳には思えない13・4歳だって。
と、八つぁん一応きいてたが上の空だった。ただ行動力はある。さっそく隠居のアドバイスを実践しようと町に出た。町を歩いていると大店の主人にあった。
八つぁん〉お、ご主人。しばらくぶりですな。ところで今何歳になりやしたか。
主人〉年齢?40だけど。
八つぁん〉40?ほう40ですか。とても40には思えない。45・6歳ぐらいだ。
主人は怒って帰ってしまった。八つぁんは事態が飲み込めない。「あれ、隠居は年齢を高くいえっていってたよな。ん?低く言うんだっけ。。」でも八つぁんは諦めない。とりあえず赤ん坊が生まれたばかりの友達の竹ちゃんのとこへいく。
八つぁん〉いやーかわいいね。二人にそっくり。両親がいいとこんな赤ん坊が生まれてくるんだね。
竹ちゃん〉なんだい。うれしいこといってくれるじゃねえか。
八つぁん〉で、歳はいくつだい。
竹ちゃん〉いくつって生まれたばかりだから(数え歳)1つだ。
八つぁん〉1つ⁉ひとつかい。まるで0歳に見える。
時間がない方へ超要約こんな話
ただ酒にありつきたい八つぁん、ご隠居からその方法を教わった。それはお世辞をいうこと。とりあえず年相応より年齢を若くいえと教わる。八つぁん、言われたとおり実践。友達の家の1歳の子供をみて、若いねーまるで0歳に見えるといってしまう。
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