落語家もホームページ、YouTube、ツイッターなどのSNSで盛んにインターネットを利用してプロモーションをする時代になってます。
リアルタイムで情報がアップされるツイッター、好きな落語家が発信しているとなれば、気にしないわけにはいけません。
ところで、フォロワーの多い落語家とはそもそも誰なのでしょう? 2021年6月時点でのランキングをご紹介します。
ツイッターフォロワーランキングTOP10
思いつく限りの落語家さんのツイッターを検索して集計しました。漏れてる方で本当は多くのフォロワーを集めている方もいるかも知れませんが、笑って許してください。
それとランキングをみてあの有名な落語家が入ってないじゃないかと思った方。
あらかじめ断っておきますが「立川志の輔」「立川談春」「春風亭昇太」「柳家喬太郎」「柳家三三」「三遊亭円楽」のように、大看板でツイッターをやっていない人はたくさんいます。もしやってたらこのランキングにきっと入っているのだろうとは思いますが。
ではランキングで〜す。
1位「立川志らく」12.8万人
固定ツイートでいきなり挑発してますw!
●Twitterアカウント
●2015年2月開始
ま、予想通りではないでしょうか。なんせ最近まで朝の帯番組なんかをやってましたし、現在でもTBS「ひるおび」にレギュラーコメンテーターとして出演中!
ツイート内容は趣味の競馬予想、出演番組、中日ドラゴンズ、映画など多岐にわたってます。現在はないのですがおそらく落語会のお知らせもあると思うのでファン必見です。
面白いのは自己紹介欄に「グッとラック元MC」と書いてあるところ。落語家らしい洒落かもしれませんが、本音でめちゃくちゃ未練たっぷりなのかも。
2位「立川談四楼」10.8万人
●Twitterアカウント
●2013年5月開始
18歳で立川談志に入門。落語協会より脱退し立川流を結成するきっかけとなった人物です。ときは1983年。落語協会での真打昇進試験で立川談四楼と立川小談志が不合格になったことに腹を立てた談志が落語協会を脱退します。
師匠が協会を脱退した時、談四楼さんはどんな気持ちだったんでしょう。その時の模様を小説「シャレのち曇り」(PHP文庫)という本で書いています。自分の才能の限界、談志の無理難題、落語家協会脱退のてん末。
登録者数が多いのは、おそらく談四楼さんの政治的発言に共感する人達のフォロワーが増えたためと思われます。談四楼さん、真っ当な政権批判をビシバシ繰り広げています。
3位「春風亭一之輔」3.5万人
●Twitterアカウント
●2010年3月開始
春風亭一之輔さんはめちゃくちゃ人気ですね。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも取り上げられ、独演会、なかでも「真一文字の会」などはチケットが取れないほど。
人間国宝・柳家小三治にも「久々の本物」と称賛され、2012年に21人抜きで真打になりました。それだけ人気だと、見れないの? と思われるかもしれませんが、とにかく働き者。高座数は年間900席! 多い日は1日7席も上がり、寄席にも頻繁に出演している落語界の大スターです。
ツイート内容は落語のお知らせや公演時の写真、メディアへの出演情報などと一緒に日常のユーモラスなつぶやきもしています。ツイートの頻度もかなりマメ!
4位「立川談笑」2万人
●Twitterアカウント
●2009年4月開始
立川流での注目度で志の輔、志らく、談春の次にくるのが立川談笑ではないでしょうか。実際、「立川流、第四の男」と言われています。以前はTV番組のレポーターなどもしていました。YouTubeではなぜか落語の動画はなく、料理ばっかつくってます。オンラインサロン「立川談笑 らくご長屋」などネット展開にも積極的。
ツイート内容は落語の出演情報、メディア出演情報、日常の何気ないつぶやき、そして安定の料理ツイート。どんだけ料理好きなんだよ!
5位「立川雲水」1.5万人
●Twitterアカウント
●2010年7月開始
またまた立川流! 立川流の落語家は定席の寄席には出ていないということもあるのでしょうが、ツイッター等にかなり積極的。ツイート内容をみると立川談四楼さんと同じ政権批判ツイート多めです。もちろん落語の公演情報もツイートしてます。
6位「柳亭小痴楽」「林家たい平」1.2万人
柳家小痴楽
●Twitterアカウント
●2010年10月開始
小痴楽さんは五代目柳亭痴楽の次男でいわゆる二世ですが、評価がうなぎのぼりの若手落語家さんです。16歳で入門し、なんと寝坊癖を理由に一回破門されてます。高座では時々お客さんをディスったり、いじったりしますが、天性の愛嬌でみんなから好かれる落語家です。やんちゃ坊主って感じ。
ツイート内容は落語の出演情報、親交のある落語家のリツイート、家族や日常のつぶやきなどです。
林家たい平
●Twitterアカウント
●2020年5月開始
笑点でお馴染みの林家たい平さんはもう紹介するまでもないかなと。なんとおそらくコロナ渦で始められてそれでこのフォロワー数ですからメディアの力はすごいですね。
7位「柳家花緑」1万人
●Twitterアカウント
●2012年1月開始
柳家花緑さんはNHKの教育番組やフジテレビ「とくダネ!」などのテレビ等にもよく出演していたので、名前がわからなくても顔は知ってるという方が多いのではないでしょうか。
ツイッターの自己紹介欄で紹介されていますが、ADHDや、トム・クルーズと同様ディスレクシア(文字を読むのが難しい)の発達障害があり、そういった障害をテーマにした講演にも参加しています。
ツイート内容は主に落語の出演情報です。
8位「立川吉笑」9,600人
●Twitterアカウント
●2011年2月開始
また立川流です。しかもすごいのは今までは全員真打の方だったのですが、なんと立川吉笑さんは「二つ目」。料理好き立川談笑師匠に入門してわずか1年半という異例のスピードで二つ目に昇進し、注目を集めました。
古典落語に現代の感覚を投入した古典のオリジナル落語「擬古典」は必聴! ネットを探せば数々のサイトにインタビューが載ってるという注目度の凄さがわかります。
ツイート内容は落語の出演情報、落語家仲間とのふれあい系ツイートです。
9位「瀧川鯉斗」9,500人
●Twitterアカウント
●2011年3月開始
この方はいまや説明しなくても多くの方がご存知なのではないでしょうか。元暴走族上がりでイケメンで落語家という胃もたれしそうなキャラクターてんこ盛り。メディアがいかにも飛びつきそうです。
実は落語家キャリア16年、真打になって2年なので、逆に今まで隠れていたわけじゃないでしょうがどこに隠れてたのでしょう。最近はテレビ出演で差別的な発言で炎上してました。言葉を操る落語家ですがメディアに出るとなる慎重な発言が求められますね〜
ツイート内容はメディア情報や落語の出演情報です。落語芸術協会のプロフィール欄の趣味に「バイク」とありますが、やっぱ好きなんですね。
10位「桂宮治」「古今亭菊之丞」9,400人
桂宮治
●Twitterアカウント
●2012年4月開始
桂宮治さんは2021年2月に真打に昇進したばかりの若手大注目株。
宮治さんのツイート内容は落語の出演情報や家族の団らんツイートです。ツイッターのアイコンもご家族の写真で、ご家族の誕生日のお祝いの風景などもツイートしてます。お子さんは3人いるそうです。
古今亭菊之丞
●Twitterアカウント
●2018年6月開始
古今亭菊之丞さんは押しも押されぬ大人気落語家です。8・9・10位は100人単位での差でしかありません。ほぼタイミングの問題。菊之丞さんのツイート内容は落語の出演情報や日常のつぶやきや食事内容などです。
歌舞伎役者のような顔立ちでどことなく品を感じさせる菊之丞さん。高座だけではなく、普段から着物をお召しです。いかにもというか流石ですね。
ランキングに漏れた落語家さんのツイッター
【11位】瀧川鯉八
●フォロワー9,059人
2020年に真打に昇進した真打ホヤホヤにしてバリバリ新作派。これからの落語界を担う逸材のひとり。
【12位】立川談慶
●フォロワー8,096人
筋トレの大好きの自称立川流真打「怪力落語家」。本も何冊か出版し「教養としての落語」はスマッシュヒット。なんとすでに2010年よりTwitterを開始しています。
【13位】立川志ら乃
●フォロワー7,480人
Twitterのプロフィール欄にスーパーマーケット大好きと書くほどスーパー好き。落語の打ち上げはスーパーで買ったものを食べながらする、略してスーパー打ち上げ。ついてこれる人もついてこれない人も一度見る価値あり⁉
【14位】立川こしら
●フォロワー6,933人
落語界の異端児をほしいままに。「その落語家、住所不定。〜タンスはアマゾン、家のない生き方〜」なんてミニマリスト系の本も出版するほど。立川志らくの弟子。
【15位】春風亭昇々
●フォロワー6,357人
春風亭昇太一門のイケメン系落語家。2021年5月に真打昇進。メディアにも積極的に出演中で、なんとあの子供番組「ポンキッキーズ」のMCをしていた意外な経歴も。YouTubeもブログもTwitterも運営している、今大注目の落語家。
【16位】桂文治
●フォロワー5,837人
桂文治という名前は、東京と関西にある桂派の宗家の名跡であり、超のつく大名跡にして当代はなんと11代目。滑稽噺を元気に演じて大人気。ちなみに落語界でイチバン声がでかい人かも、と思います。
【17位】春風亭柳枝
●フォロワー5,584人
春風亭柳枝も名跡で当代が9代目。今年2021年3月に真打昇進し、この名跡を継ぎました。古典落語の本格派として大きな期待を集めています。
【18位】春風亭ぴっかり☆
●フォロワー5,479人
女性で唯一ランクインした二ツ目の女性落語家。2022年春には真打昇進が決定! AKB48の最終審査に残り、いまや寄席のプリンセス。こっちのほうがいいぞ! 歯切れが良く、メリハリの効いた口調で着実にファンを増やしています。
【19位】鈴々舎馬るこ
●フォロワー5,402人
二ツ目時代から真打に伍して活躍していた誰もが認める実力派。自由かつ達者な芸風で、会場を大爆笑の渦に巻き込みます。
【20位】ヨネスケ🌈桂米助
●フォロワー5,092人
73歳でTwitterにYouTubeにInstagramまでやってます。メディアにも積極的に進出しているだけあってその突撃精神はさすがの一言。
まとめ
今回ツイッターのフォロワーランキングをつくってみたら、11人中5人が立川流なので、やっぱり立川流の発信力はすごいなと思わされます。
一方で、立川志の輔さんや立川談春さんは、HPはもってるのですがツイッターもYouTubeもやっていません。超のつくビッグネームなのでそもそも必要ないのですが、立川流はほんとに千差万別(人それぞれ)な感じがします。
立川談四楼さん、立川雲水さんの場合は、落語ファンからのフォローはもちろん、社会的な発言に興味がありフォローする方も多いのでしょう。
立川志らくさんは、社会的な発言&メディア露出&落語と3つのカテゴリーでフォローされてると思われ、納得の1位なのではないでしょうか。
これからの落語界を担うであろうと期待されている立川吉笑さんと桂宮治さんがベスト10に入っているのは、なんだかうれしいですね。
ではまた。
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