人気の女性落語家3人「蝶花楼桃花・桂二葉・こはる」の魅力とお薦め演目をご紹介!

女性落語家 落語雑学
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女性の落語は遠慮する。昔も現在も落語ファンの中にはそう思ってる方も多くいるといわれています。

実際に今回紹介する女性落語家さん達も女性という理由で入門を断られたり、先輩からからかわれたりしていました。

落語は男が作ってきた話芸であり、登場人物も主役は男。実際、女性落語家の皆さんも、自分で落語を演じることに違和感を覚えた事があるといいます。

そんな女性落語家の皆さんも落語へのアプローチは様々。女性としての魅力を利用する人、逆に男前な正統派として演じる人などなど。

2019年時点で東京の落語家約600人中、女性落語家は約30人。

それでも昔よりはかなり増えてます。そんな女性落語家の中でおすすめの落語家をご紹介します。

この記事の内容
  • 落語家「蝶花楼桃花」「立川こはる」「桂二葉」を紹介
  • 各女性落語家の魅力と魅力が発揮される演目を紹介
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「蝶花楼桃花」〜寄席のプリンセス〜


2022年3月、真打昇進とともに「蝶花楼桃花」に改名することも決まり、人気・実力うなぎのぼりの春風亭ぴっかり☆さん(41歳)。

なんと笑点の大喜利に女性として初めて出演の快挙!

今乗りに乗ってる女性落語家さん。

落語家になった経緯とエピソード

  • 幼稚園の時に移動ミュージカルを観て、ミュージカルスターに憧れ専門学校へ。
  • 専門学校卒業後、劇団「演劇倶楽部『座』」の研究生なる。そこで落語に出会い衝撃を受ける。
  • 落語家になるため春風亭小朝の講演会の楽屋に突撃。思いを一生懸命伝えるとあっさり「この子、取るよ~!」と入門を承諾。
  • 2006年に25歳で春風亭小朝に入門。前座名は「ぽっぽ」
  • 寄席での初高座は新宿末廣亭での「平林」
  • 2014年大人AKB48オーディションを受験し最終審査まで進出
  • 独演会等では習い始めた三味線と歌を披露

▶師匠の春風亭小朝「圓朝作の怪談!牡丹燈籠 御札はがし」CD

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蝶花楼桃花の落語の魅力

舞台がパッと明るくなる元気いっぱいで、なにより華がある落語家。

自分の女性としての魅力を存分に活かした落語は絶品。時には可愛い小悪魔の魅力をプンプン振りまいて、時には底抜けに明るい滑稽話を披露。キュートです。

蝶花楼桃花のお薦め落語『お見立て』

吉原の花魁に片思いした男。でも花魁は彼のことが嫌いだから会いたくない。若い衆の喜助に「あの男には花魁は病気で入院したと言いなよ」と命令すると、それを伝えられた男は見舞いに行くと返答する。会いたくない花魁とどうしても会いたい男の悲喜劇。

お見立て詳しいあらすじはこちら

喜瀬川のイメージは利口でわがままな花魁。

蝶花楼桃花版の喜瀬川は、そこにさらにかわいい小悪魔として魅力が+アルファされる。

最大の武器といってもいい、かわいい女流落語家というスペックを存分に活かして吉瀬川を演じる。これは蝶花楼桃花さんだからできる芸当。

最高にキュートな『お見立て』を聞けば完全に完全に吉瀬川とぴっかり☆さんにドハマリしてしまう。

▶蝶花楼桃花は結婚はしてる⁉経歴・評判・お薦め演目紹介!

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蝶花楼桃花のProfile

●Profile
芸名:蝶花楼桃花(ちょうかろう ももか)
本名:高橋 由佳
生年月日:1981年5月13日
出身地:東京都
HPTwitterブログ

●芸歴・受賞歴
2006年11月春風亭小朝に入門
2007年6月前座になる。前座名「ぽっぽ」
2011年11月:二ツ目昇進「ぴっかり☆」と改名
2012年:NHK新人演芸大賞決勝進出
2013年:独演会を開催
2014年:大人AKBオーディション最終審査進出
2016・20年:NHK新人落語大賞決勝進出
2018年:文化放送「SHIBA-HAMAラジオ」でメインMC

2022年3月:真打昇進とともに「蝶花楼桃花」を襲名

「立川こはる」〜江戸の風を吹かせる〜

ぴっかり☆さんが女性としての魅力を存分に発揮するタイプなら、こはるさんは逆に男前な落語家。女流にして江戸落語のど真ん中爆進中。

落語家になった経緯とエピソード

  • 大学で落語研究会へ誘われ入部する
  • 始めは興味のなかった落語。上野鈴本演芸場の早朝寄席に通ったことを期に落語にドハマリ。当時は若手の柳家三三、入船亭扇辰、桃月庵白酒師匠が出演。
  • 大学2年時、立川談春の「富久」「らくだ」を観て衝撃をうけ、落語家になる決意をする。
  • 大学院中退後、談春に入門志願するが女性だという理由で難しいと断られる。
  • 2006年3月立川談春に入門を許される。前座名「こはる」
  • 立川談志存命中に、立川流に入門を果たした唯一の女性となる。
  • 2007年1月の朝日いつかは名人会で初高座「道灌」
  • 2012年6月二つ目昇進。立川流の場合、落語50席と歌舞音曲や講談を覚え、抜き打ちテストに合格すれば昇進できる。
  • 立川談志はしばらく「こはる」のことを男性だと思っていた。
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こはるの落語の魅力

男前なドライな声を操り、立板に水の如く威勢の良い口調に脱帽!

とにかく江戸落語を演じさせたら女性ということを忘れ、そのど迫力の言い立てや歯切れの良さにトリコになる。

女性落語家だからと敬遠する人も多いですが、「立川談志 ⇒ 談春 ⇒ こはる」の系譜とさえ思わせる落語。食わず嫌いはもったいない。

こはるのお薦め落語『馬のす』

釣りに行こうと思ったらテグス(釣り糸)が切れていた。釣り糸を調達するために、家の前の道につながれていた馬からしっぽの毛を引っこ抜く。

するとそれを見ていた友達がやってきて「お前、馬のしっぽの毛を抜くとタイヘンなことになるぞ」と脅してきた。男は焦り、友達に詳しく聴こうとするが友達はただでは教えられないと酒を要求。酒や料理をたらふく飲んで食べたあと、友達はやっと教えてくれた。

「馬のしっぽの毛を抜くと、どうなるんだ?」
「馬が痛がるんだよ」

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立川こはるのProfile

●Profile
芸名/立川こはる
本名/廣瀬麻美
生年月日/1982年10月7日
出身地/東京都港区
HPTwitter

●芸歴
2006年3月:立川談春に入門。前座名「こはる」
2007年1月:朝日いつかは名人会で初高座「道灌」
2012年6月:二ツ目昇進

「桂二葉」〜上方落語界の期待の星〜


若手落語家の登竜門とされる「NHK新人落語大賞」を女性として初受賞した桂二葉さん。ハイトーンボイスとおかっぱ頭がトレードマーク。

落語会のチケットも飛ぶようにはけ、メディアでも注目の的。

落語家になった経緯とエピソード

  • 学生時代に笑福亭鶴瓶さんのファンになり落語にはまる。
  • 寄席でバイトし、憧れの鶴瓶さんに食事をご馳走してもらえる仲になった。
  • 落語家になるために2011年3月9日に桂米二に入門
  • 2011年9月6日に梅田太融寺にて「道具屋」で初舞台
  • 落語界に入ると「女に落語は無理や」と事ある毎にいわれて悔しい思いをした。
  • 2021年NHK新人落語大賞(演目:天狗刺し)を女性として初受賞。
  • 落語ファン時代は自分も女性の落語家さんの噺に違和感を覚えていた。
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桂二葉☆の落語の魅力

NHK新人落語大賞受賞時に「ジジイども、見たか!」との発言が話題になりました。そんだけ負けん気の強い性格で古典落語に邁進します。

スピード感のある口跡は迫力満点。登場人物を演じるのではなく登場人物になる。その憑依ひょういは見事。アホ(与太郎)を演じるのが好きという二葉さん。今日も高座に甲高い声のアホが登場する。

HPでは「旧き良き大阪ことばが息づく古典落語を守り演じながらも、上方に暮らす愛嬌あふれる人々、たくましく生き抜く人々を現代の新たな感覚で活きいきと描く」と決意を語る。

https://katsuraniyo.com/profile/

二葉のお薦め落語『天狗刺し』

商売したいという男が甚兵衛さんに相談にやってきた。なんでも「天すき」料理専門店を開くという。天すきなんて聞いたことがない甚兵衛。どんな料理と尋ねると「天狗のすき焼き」だという。

呆れた甚兵衛。
「で、天狗ってどうやって手に入れる?」と聞くと「それを教えてもらおうと思って」と言う。

甚兵衛が天狗で有名なのは鞍馬山かなと男にいうと一目散で鞍馬山へ。そして男は天狗とお坊さんを間違えて捕まえてしまう。。。

▶桂二葉の評判や学歴、ジジイ発言、結婚、鶴瓶さんとの関係を紹介!

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桂二葉のProfile

●Profile
芸名/桂二葉
本名/西井史
生年月日/1986年8月2日
出身地/大阪市
HPTwitter

●芸歴
2011年3月:桂米二に入門。
2011年9月:梅田太融寺にて「道具屋」で初高座
2021年:上方落語若手噺家グランプリ準優勝

2021年:NHK新人落語大賞優勝

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