『元犬』落語のあらすじ(オチも)をわかりやすく紹介!

元犬 落語の演目あらすじ
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初心者のために落語のあらすじをご紹介!

動物が出てくる落語なかでも人気の高い噺『元犬』。犬だけど人間になりたいシロが主人公のお話です。シロ君が人間になるべく果敢に挑戦! そのてん末はいかに?

実際の高座の動画も紹介します。あわせてお楽しみください。

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『元犬』のあらすじと感想

“人間になった犬。でも犬の時のクセが抜けないワン”

.滑稽噺. .動物.

簡単なあらすじ

蔵前の八幡神社の境内にいた野良犬のシロくん。全身真っ白な犬でお参りにやってくるみんなの人気者。そんなシロくんには夢があった。その夢とは、いつか人間に生まれ変わりたい、というもの。

シロくんは願掛けのために来る日も来る日も八幡様にお参りし、ついに願いがかない本当に人間になれてしまった。で、もちろん真っ裸。奉納手ぬぐいを腰に巻きつけていると、男が通りがかった。男は上総屋かずさやという口入屋(仕事紹介所)の主人。シロは事情を話し、仕事を紹介してもらうことになった。

おもとさんという女中とふたりで暮らしている隠居のところで働くことになったシロ。
名前は? と問われ、

シロ〉みんなは、シロって
隠居〉シロって、白太郎とか、四郎吉とかかい?
シロ〉ただのシロです
隠居〉ただ四郎、そう、忠四郎か、いい名前だ。
隠居〉で、お前さん、歳はいくつだい?
シロ〉三つです
隠居〉ん? ああ、二十三ってことだな。ところでノドが乾いたな。茶でも飲むか。そこの鉄瓶、湯がチンチンに沸いてるから、蓋を開けといておくれ
シロ〉へい、チンチン!〜立ち上がって、犬のチンチン〜
隠居〉まるで犬だね。そこに茶葉が入っている焙炉ほいろがあるだろ。それ取っておくれ
シロ〉ほいろ?→吠えろ・・・。う〜、ワンワン!

とまあ、こんな調子で話が通じないので隠居も困ってしまう。

隠居〉お〜い。おもとや。いないか? おもとはいぬか?
シロ〉おもと? へえ、元は犬でしたが、今朝方、人間になりました。

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落語好きの視点

江戸時代後期、曲亭馬琴が著した「南総里見八犬伝」は犬の化身が活躍する冒険談。人間と犬とは昔から親和性があったようです。まわりを困らせてしまうシロですが、当人(当犬?)、その名のように裏のない真っ白な心の持ち主なので、聞いていると笑いながら気分も良くなる滑稽噺です。

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落語の演目あらすじ

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