『七段目』落語のあらすじ(オチも)をわかりやすく紹介!

7段目 落語の演目あらすじ
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初心者のために落語のあらすじをご紹介!

今回ご紹介する演目『七段目』。芝居好きの若旦那が主役の噺。歌舞伎が好きすぎて、日常生活でも歌舞伎口調になってしまいます。

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『七段目』のあらすじと感想

七段目

“芝居が好きなのは若旦那だけじゃなかった

.滑稽噺. .芝居噺.

簡単なあらすじ

とにかく寝ても覚めても芝居を観たくてしょうがない、芝居好きの大店の若旦那・考太郎。芝居なしでは行きていけない若旦那は、仕事をほっぽりだして芝居小屋にせっせと通う。

今日も商用を済ませた後、いつものように芝居小屋に寄ってしまう。やっと帰ってきた考太郎に呆れ果てた父親は説教する。

「いったいどこほっつき歩いてたんだ。また芝居か」と父親に言われ、ことごとく得意の歌舞伎セリフで返す考太郎。これでは埒が明かないと、父親は考太郎のアタマをポカリ。

考太郎は「ひでえぇことをしやがる、まったく世の中も生きぃづれぇな〜」とやっぱり歌舞伎口調。

二階に上がった考太郎だが、今度は一人芝居に熱中する。夢中になって「ドタバタ」と音が次第に大きくなっていく。とにかくやかましい。主人は静かにするようにと小僧の定吉を二階に行かせた。

定吉「若旦那、静かにしてくだせぇ。旦那さんが怒っております
孝太郎「おうおうきたかぁ。定吉ぃー。おまぇさんも確か芝居好きだったあなぁ

そう、何を隠そう定吉も実はだいの芝居好き。

孝太郎「よおし、お前『仮名手本忠臣蔵』の七段目『祇園一力茶屋の場』はわかるな。やってみようじゃないか
定吉「へえ大好きです。でも旦那さんが
孝太郎「いいから。さあ

と、考太郎と二人で七段目『祇園一力茶屋の場』を演りはじめる。

役は定吉がお軽。考太郎はその兄・平右衛門。芝居を始めると、隣に住む三味線の師匠の弾く三味線の音も聴こえてきて、すこぶる本格的。やがて芝居に没頭した考太郎は店にある本物の刀をもってきて芝居の筋書き通り、振り回す。

ヤバイ、この人本気だ、と役に入り込んだ若旦那に恐れをなし、定吉は逃げ回る。しまいには足を滑らせて、階段の上から下へ転落。驚いた主人が定吉に駆け寄る。「おい、どうした。大丈夫か、定吉」。

主人「おい定吉。さてはあの馬鹿と二人で芝居のマネごとをして、てっぺんから落ちたな
定吉は首をふって答える「いいえ、七段目からです」

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時間がない方へ超要約こんな話

寝ても覚めても歌舞伎が好きな若旦那。仕事もろくにせず芝居にかまける若旦那を父親が説教する。そんな説教もどこ吹く風。若旦那は部屋で一人芝居をする。

うるさいので小僧の定吉に注意させにいかせるのだが、実は定吉もまた芝居が好きで、なんと若旦那と一緒に芝居ごっこを始めてしまうのであった。

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落語好きの視点

歌舞伎のセリフを本物らしく演れば演るほど、観客の笑いも大きくなる芝居噺。考太郎と定吉の二人芝居のシーンでは、はめものの三味線の音も聴こえてきて、落語が一気に本格的かつ華やいだ雰囲気に。

落語ファンでこの噺をきらいな人はいないだろうと断言できるほどの、聴いていて楽しい噺です。

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