【解説】落語家ユニット「成金」!神田伯山・桂宮治・小痴楽・鯉八所属

成金 落語雑学
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いま注目の若手真打落語家・講談師と言えば?と聞かれたら、この芸人達の名前が上がってくるのではないでしょうか。

柳亭小痴楽、神田伯山、昔昔亭A太郎、瀧川鯉八、桂宮治、春風亭昇々、笑福亭羽光など。

そう、いまや落語界・講談界を牽引する実力・人気を兼ね備えた若手の芸人達。

彼らには共通点がありました。2013年結成、2019年に解散した二ツ目落語家・講談師が集まった落語家ユニット『成金』のメンバーなのです。

たくさんの人気落語家・講談師を生んだ「成金」を改めてご紹介。

ちなみに年に一度開かれる「大成金」のチケットはコチラ

成金の情報まとめ
  • メンバーは柳亭小痴楽、神田伯山、桂宮治、瀧川鯉八、昔昔亭A太郎など11人
  • 二ツ目の落語家・講談師で結成
  • 2013年結成、2019年解散
  • 落語と縁がなかった若者や女性からも絶大な支持を受ける
  • メンバーのほとんどがいまや真打

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そもそも成金ってなに?

“成りあがり”を目指す二ツ目の若手ユニットその名も「成金」!

メンバーは落語芸術協会に所属する二ツ目の落語家達11人。

元々のきっかけは、新宿末廣亭で毎週土曜日21:30から破格の500円で開催されていた深夜寄席。お客様をいれての若手の修業の場であり、若手落語家や講談師の芸をワンコインで聴けるので、当時の若手落語家が勢揃いし人気を集めていました。

ユニット結成の発案は、桂伸衛門(当時・春雨や雷太)と神田伯山(当時・神田松之上)。

仲の良い波長があう仲間だけで、深夜寄席とは別の自由で楽しい落語会を定期的にできないかと考え、これに賛同した落語家達でユニットが結成されました。

しかし、どこで落語会を開催するのか。

会場をあたってみると、当時から若手の落語会を開催していた、落語専門のCDショップ「ミュージック・テイト西新宿店」に毎週金曜日に会場を貸してもらえることに。

2013年9・10月に、ここでパイロット版の公演を行ない、11月から本格的に始動。毎週金曜の夜にメンバーのうち4人が交代で出演する「成金」という名の落語会を始まりました。

毎週金曜なので「成金」。この見事にトラディショナルかつキャッチーなネーミングは昔昔亭A太郎によるものでした。

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成金のメンバー

メンバーは全部で11人。神田伯山、柳亭小痴楽、桂宮治、瀧川鯉八、昔昔亭A太郎、春風亭昇々、桂伸衛門、三遊亭小笑、笑福亭羽光、春風亭昇也、春風亭柳雀。

①神田伯山(当時・神田松之丞)

一部の愛好家のみの人気に低迷していた講談という芸能の魅力を、いまの世に知らしめたニュースター。その人気の上昇とともに「成金」も知れ渡り、人気も高まった。

テレビ、ラジオ、YouTubeにも積極的に出演。講談ならではの魅力である、長編の講談を続きものとして数日間にわたり読みあげる「連続読み」にも取り組んでいる。

2020年2月に真打昇進し大名跡の六代目「神田伯山」を襲名。

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神田白山のProfile

●Profile
芸名:神田伯山(かんだ はくざん)
本名:古舘克彦
生年月日:1983年6月4日
出身地:東京都豊島区
HPTwitterYouTube

●芸歴・受賞歴
2007年11月/三代目神田松鯉に入門
2012年6月/中席より二ツ目昇進
2020年2月/中席より真打昇進。六代目神田伯山襲名

2018年11月/浅草芸能大賞新人賞受賞
2019年3月花形演芸大賞金賞受賞
2019年9月ギャラクシー賞ラジオ番組部門優秀賞
2021年3月花形演芸大賞金賞受賞

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②柳亭小痴楽

メンバーのなかでもっとも早く2019年9月に真打に昇進。16歳で入門した五代目柳亭痴楽の次男。

メンバーのなかでは乱暴者のキャラでいじられもするが、気風の良い古典落語を披露して、落語会にも引っ張りだこの人気落語家。

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柳亭小痴楽のProfile

●Profile
芸名:柳亭小痴楽(たきがわ りしょう)
本名:沢辺勇仁郎
生年月日:1988年12月13日
出身地:東京都
HPTwitter

●芸歴受賞歴
2005年10月 /「ち太郞」で初高座
2008年6月/五代目柳亭痴楽門下へ「柳亭ち太郞」
2009年9月/痴楽没後、柳亭楽輔門下へ
2009年11月/二ツ目昇進「三代目柳亭小痴楽」となる。
2019年9月/真打昇進

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③桂宮治

2021年2月、真打昇進。落語芸術協会の落語家としては、春風亭昇太会長の以来29年ぶりの5人抜きでの抜擢。その実力は二ツ目の当初よりすでに折り紙付き。

2012年という二ツ目に昇進したその年にNHK新人演芸大賞を受賞するという快挙も成し遂げ、「成金」以前から、その実力は高く評価されていた。エネルギッシュな落語を披露する「令和の爆笑王」。

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桂宮治のProfile

●Profile
芸名/桂 宮治(かつら みやじ)
本名/宮利之
生年月日/1976年10月7日
出身地/東京都
HPTwitterInstagramYouTube

●芸歴・受賞歴
2008年2月/桂伸治門下となる
2008年3月浅草演芸ホールにて初高座「子ほめ」
2012年3月二ツ目昇進
2013年にっかん飛切落語会 最優秀賞
2014年国立演芸場花形演芸大賞 銀賞
2014年にっかん飛切落語会 最優秀賞※二年連続
2015年北とぴあ若手落語家競演会北とぴあ奨励賞
2021年2月真打昇進

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④瀧川鯉八

新作落語オンリー、奇想天外なぶっ飛んだネタで新作落語好きをもっとも喜ばせている一人が瀧川鯉八。2020年5月、真打昇進。

その新作落語ではストーリーはほんんど進行せず、設定自体がどんどんおかしな状況に陥って爆笑を呼ぶ。独特の間の語りもこの人だけのもの。

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瀧川鯉八のProfile

●Profile
芸名:瀧川鯉八(たきがわ こいはち)
本名:吉田誠
生年月日:1981年3月27日
出身地:鹿児島県鹿屋市
HPTwitter

●芸歴受賞歴
2006年8月/瀧川鯉昇入門。前座名「鯉八」
2010年8月/二ツ目昇進
2011年/NHK新人演芸大賞ファイナリスト
2015年/NHK新人落語大賞ファイナリスト
2015年・17年・18年/渋谷らくご大賞
2020年5月/真打昇進
2021年/花形演芸大賞金賞

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⑤昔昔亭A太郎

身長180cm。駒澤大学ではアメフト部に所属していたガッチリタイプのイケメン落語家。もともとテレビ制作会社勤めで裏方だったが昔昔亭桃太郎の落語に衝撃を受け落語家に転身。

古典・新作の両方を演る。2020年5月、真打昇進。

昔昔亭A太郎のProfile

●Profile
芸名:昔昔亭A太郎(せきせきてい えーたろう)
本名:町野博亮
生年月日:1978年6月8日
出身地:岐阜県岐阜市
HPTwitter

●芸歴受賞歴
2006年2月/昔昔亭桃太郎に入門
2010年2月/二ツ目昇進
2015年/第一回渋谷らくご特別賞「奇妙な二つ目賞」
2020年5月/真打昇進

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⑥春風亭昇々

小笑、羽光とともに2021年5月、真打昇進。古典から独自の新作まで個性にあふれた落語を披露。

2017年には立川吉笑、瀧川鯉八、浪曲の玉川太福らと新作ユニット「ソーゾーシー」を結成。2019年からは若手のユニットとしては珍しい全国ツアーを実施している。

春風亭昇々のProfile

●Profile
芸名:春風亭昇々(しゅんぷうてい しょうしょう)
本名:柴田裕太
生年月日:1984年11月26日
出身地:千葉県松戸市
HPTwitterYouTube

●芸歴受賞歴
2007年4月/春風亭昇太入門。前座名「昇々」
2011年4月/二ツ目昇進
2021年5月/真打昇進
2016年/第二回渋谷らくご大賞
2020年/渋谷らくご創作大賞

⑦桂伸衛門(当時・春雨や雷太)

鯉八、A太郎とともに、2020年5月、真打昇進。「本寸法」「本格派」と称される若手真打。2018年からは三遊亭圓朝作の『塩原多助一代記』全18話の毎月口演にも挑んだ。

⑧三遊亭小笑

2021年5月、真打昇進。独特な間で古典落語を演じる。鯉八とは同じ鹿児島の中学時代の同級生であり、すでに落語家になっていた鯉八に誘われて、落語家になった。

⑨笑福亭羽光

コントユニット、漫画原作者としての活動を経て、34歳で笑福亭鶴光に入門し、落語家に。2020年には48歳にして若手落語家の登竜門であるNHK新人落語大賞を自作の新作落語『ペラペラ王国』で受賞。

2021年5月、真打昇進。メタ構造の不思議な噺やSF落語、青春・童貞・エロがテーマの「私小説落語」シリーズなど。

⑩春風亭昇也

もともとはお笑いコンビとして活動。2008年に春風亭昇太に入門し、落語家に転身。

2018年に彩の国落語大賞受賞。2019年に北とぴあ若手落語家競演会大賞受賞と着実に力をつけ、現在はBS日テレの笑点で若手大喜利出演中。2022年5月、真打昇進。

⑪春風亭柳雀(元春風亭柳若)

大学卒業後、社会人を約10年経験し、2008年、37歳で瀧川鯉昇に入門。2022年5月、昇也とともに真打昇進。柳雀に改名することも決まっている。

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「成金」の人気の理由から解散まで

成金の人気の理由や魅力から解散までを解説。

毎週金曜に落語会を定期開催

定期開催だからこそ気軽に行ける

落語ユニットは「成金」以前もありました。春風亭小朝が音頭をとり笑福亭鶴瓶、林家正蔵、春風亭昇太、立川志の輔、柳家花緑で結成した「6人の会」。

春風亭昇太、柳家喬太郎、三遊亭白鳥、林家彦いちなどの新作落語家達により新作落語の地位向上を目指して結成された「SWA」。これらは不定期開催でした。

「成金」は毎週金曜日の夜に開くという定期開催の落語会。気軽に行けてリピーターになりやすく、さらに落語に興味のない友人を誘いやすいなど、この定期開催ならではのメリットが、人気に拍車をかけたとされています。

二ツ目&グループという魅力

若手の勢いとグループの結束力

落語界の看板同士の会「6人の会」や、すでにその実力が高く評価されていた「SWA」に比べて、「成金」のメンバーは落語好きのなかでは知られていても、一般的にはまだまだという存在。

しかし、逆に知られてない若手のグループだからこそ以下の理由により人気が出たのではないでしょうか。

  • これから成り上がっていくぞという二ツ目の勢いがあった。
  • 成長していく姿、人気になっていく姿を間近で見ることができて、応援しがいがあった。
  • 古典派、新作派、どちらも、加えて講談も、というバラエティに富んだ個性的なメンバーが揃っていた。
  • メンバーの関係性や、それゆえに発生する内輪ネタも面白かった。

二ツ目というのは師匠の元から離れ、自分自身の表現を試行錯誤しながらも確立していかなくてはならない時期。そんな彼らの意欲的な高座が、観客を次第に魅了していきました。

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シブラクの誕生

シブラクという新たな試み

「成金」が結成され1年ほど経った2014年に若者や落語初心者を対象とした「渋谷らくご」、通称「シブラク」がスタート

場所柄や客層は成金と親和性抜群であり、もちろん成金メンバーも出演。異次元の新作落語を披露する瀧川鯉八やイケメンで若々しい春風亭昇々など、「シブラク」の人気と同時に成金メンバーの人気も上昇しました。

メンバーの成長とブレイク

神田伯山のブレイク

この頃、急速にその知名度と人気を高め、一気にスターダムに上り詰めたのは、講談師「神田伯山(当時・松之丞)」

伯山人気が所属するユニットである成金にまで波及し、その知名度はさらに高まったいきました。それに牽引されるカタチで、若手落語家たちもいよいよその力を開花させていきます。

斬新な新作落語を展開する「瀧川鯉八」。いかにも江戸っ子っぽく歯切れの良い「柳亭小痴楽」。成金結成時にすでに実力を認められていた「桂宮治」の人気にもますます拍車がかかります。

仲間であり、同時にライバル。その緊張関係のなかで切磋琢磨し、実力が磨かれていきました。

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真打昇進と賞歴
  • 真打昇進年表
  • 〈2019年9月〉柳亭小痴楽(単独)
  • 〈2020年2月〉六代目神田伯山(抜擢真打)
  • 〈2020年5月〉昔昔亭A太郎、瀧川鯉八、桂伸衛門
  • 〈2021年2月〉桂宮治単独(抜擢真打)
  • 〈2021年5月〉上席三遊亭小笑、春風亭昇々、春風亭昇吉、笑福亭羽光
  • 現在も二ツ目春風亭柳若、春風亭昇也
  • NHK新人演芸大賞出場&大賞受賞
  • 〈2011年〉瀧川鯉八
  • 〈2012年〉桂宮治「元犬」大賞受賞、春風亭昇吉
  • 〈2013・14年〉春風亭昇吉
  • 〈2015年〉瀧川鯉八、柳亭小痴楽、春風亭昇々
  • 〈2016年〉柳亭小痴楽、春風亭昇々
  • 〈2020年〉笑福亭羽光「ペラペラ王国」大賞受賞
  • 〈2021年〉春風亭昇也

成金の解散

「成金」は当初から二ツ目のユニットということで誕生し、誰かが真打に昇進した時点で解散する、と決められていました。当初の予定どおり、柳亭小痴楽の2019年の真打昇進を機に「成金」は解散

その後も成金メンバーは次々に真打昇進し、あとは2022年5月に真打昇進予定の二人を残すのみ。

2021年12月26日には、1年に1回だけの成金勢揃いの会「大成金」を東京・イイノホールで開催します。二部に分けての公演で、各々のトリはその二人、春風亭柳若と春風亭昇也が務めます。

2022年今年の「大成金」のチケットはコチラ

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成金メンバー出演番組

ミッドナイト寄席ゴールデン

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ミッドナイト寄席の動画
  • 桂宮治/皿屋敷、元犬、子別れ、壺算
  • 桂伸三/続・寿限無
  • 春風亭昇也/庭蟹
  • 春風亭柳若/猫の皿
  • 春風亭昇々/湯屋番、鈴ヶ森
  • 瀧川鯉斗/転失気
  • 柳亭小痴楽/湯屋番、一目上り
  • 昔昔亭A太郎/面会
  • 神田松之丞/真景累ヶ淵より宗悦殺し&鍋島の猫騒動、寛永宮本武蔵伝より「山田真龍軒」
  • 笑福亭羽光/私小説落語青春編2

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