『短命』落語のあらすじ(オチも)をわかりやすく紹介!

短命 落語の演目あらすじ
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初心者のために落語のあらすじをご紹介!

今回ご紹介する演目『短命』。大店おおだな(大きな商家)に婿養子にきた男が亡くなり、また新しい婿養子がくるものの、やっぱり亡くなる。その数三人。

決して怪談でもサスペンスでもありません。ちょいシモネタ系の噺です。

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『短命』のあらすじと感想

短命写真

“鈍感過ぎる男と、敏感過ぎる婿養子”

.滑稽噺. .と女.

簡単なあらすじ

八五郎はとても不思議に思っていた。伊勢屋の主人が亡くなり一人娘に婿養子をとったのだが、連続して三人が次々に死んでしまったのだ。なぜ? いくら考えてもラチがあかないので、町内のご隠居のところへ聞きに行った。

八五郎〉
いや〜不思議でね。伊勢屋の主人が亡くなって、そのひとり娘は世の女がみんな振り向くようないい男を婿に迎えたんだ。ところがしばらくすると、その婿の顔色が日に日に悪くなっていき、そうこうしてるうちに死んでしまった。で、ふたり目の婿養子を迎えるんだけど、この婿も段々顔色が悪くなってきて結局理由もわからずなくなった。次に迎えた3人目の婿もだ。なんでだろうね
ご隠居
ほう。不思議だね。それでその娘さんってのはどんな感じなんだい
八五郎〉
娘は30過ぎの年増だが、とにかく美人で、優しく気配りのできるいい女だよ。夫婦仲もよかった
ご隠居
そうかい。つまり嫁に原因があると思えないと。
八五郎〉
あたりめえだよ。あんなできた嫁、俺だってもらいてえわ。

ここでご隠居はしばらく考えゆっくり頷いて話しだす。

ご隠居
簡単さ。そのおかみさんに原因がある。理由はそのおかみさんが美人すぎるからだ。それだ、短命の元だよ
八五郎〉
タンメイ?
ご隠居
つまり早死するってことをそういうんだ。
八五郎〉
じゃあ逆に、長生きのことは何と?
ご隠居
長命だ。

なんで妻がきれいだと夫が短命なるんだ? 八五郎にはさっぱりわからない。

ご隠居は言った。「いいか。たとえば食事時だ。向かい合って食べる。おかみさんがご飯を旦那に渡そうとすると、その時に手と手が触れる。美しい透き通ったようなおかみさんの手だ。と、おかみさんの顔をじっと見る。ガマンできないようないい女だ。……つまり、短命だよ」

八五郎は、これでも何のことだかわからない。ご隠居は呆れながらいう。「まだわからないか。いいか、そのうち冬が来るだろう。ふたりでこたつに入る、足が触れ合う。もちもちっとしたいい感触だ。そしておかみさんを見つめる。美しい女。…つまり短命だよ」

八五郎は、とにかく感が鈍い。しびれをきらしたご隠居は言う。「まったく。感が悪いね。いいか、つまりいい女を妻に持つと男は夢中になる。そうするとどうなる? 24時間みさかいなく“する”わけだ。例えば昼飯どき茶碗を渡すだろ、その時、手と手が触れ合っただけでもう我慢できなくなる」

ようやく八五郎は、ご隠居の言っていることを理解した。

ご隠居宅から自宅に戻った八五郎は、目の前の女房を見て、伊勢屋のおかみさんを思い浮かべる。その落差に愕然とする八五郎。昼飯のとき、女房に話しかけた。

「ご飯よそってくれるかい?」八五郎はニコニコしながら茶碗を渡した。女房「なんなの気持ち悪い。しょうがないね、はいよ」。嫌々ながらよそって渡してくれた。そのとき夫婦の指と指が触れ「そっと見つめ合う……」

八五郎は思わずつぶやく。「ああ、俺は長命だ」

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時間がない方へ超要約こんな話

伊勢屋の娘が婿養子をもらうのだが、原因不明で亡くなり、その後も婿をとっては亡くなるというのが三人続いた。理由がわからない八五郎は隠居に尋ねる。隠居は言う。美人すぎる奥さんに夢中になり、さかりがついたように…。それが短命の原因だと。

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落語好きの視点

寄席や落語会でも頻繁に聴くことのできる人気の演目。艶笑噺ではありますが、そこは落語、直接的な描写は一切ありません。自分では「勘はいいほうだ」と言うものの、なかなか理解しない八五郎のじれったさと、八五郎の女房の男らしさwwを楽しむ噺。

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