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今回の『手紙無筆』は頭よく知識豊富と思われている人物の隠居が主役。隠居は実は字の読み書きができなかった。しかしそれを気付かれたくない。いろんな手を使ってごまかすのだった。
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『手紙無筆』のあらすじと感想
“やっぱりバレるよね”
.滑稽噺. .知ったかぶり.
簡単なあらすじ
ある日、ご隠居のところへ男が手紙を持ってやってきた。男は自分では字の読み書きができなかった。つまり「無筆」なのだ。だから、いつも手紙が来るといろんな友人や近所の人に手紙を持っていき、読んでもらうようにしていた。
だが今日はみんな用事で出払っていてだれも頼める人がいない。そこで昔から知り合いのご隠居のところへやってきた。なんせご隠居はそこいらでは評判の知恵物。事あるごとに知識やうんちくを披露し、みんなから一目置かれていた。
しかし、そんな物知りのご隠居も実は字が読めなかった。ご隠居は自分が無筆なことを隠そうとなんとかごまかして帰ってもらおうとする。
「いやー目が悪くて読めないんだ」
「人に頼ってばかりだといつまでも成長しないぞ」
いろんな言い訳をして追い返そうとするのだがどうもうまくいかない。結局、読まないとらちがあかないと、しぶしぶなんとかごまかして読むことに。
隠居「ちなみにだれから来た手紙だ」
男「わからん。たぶん隣町の権兵衛だと思う」
隠居「そうか、おお確かに権兵衛だ」
そういって手紙を男に戻した。男は?という顔。
男「ご隠居、中身を読んでくれよ」
隠居「中身?もし手紙に知られたくない内容が書かれてたらどうする?」
男「気にせず、いいから読んでおくれ」
隠居「そうもいかん。じゃあちなみに、お前はどんな内容だと思う。それを聞いてから読んでやろう。そうすれば安心だ」
隠居にいわれ男は想像していう「たぶん権兵衛なら先日ばったり浅草寺のかどであってその時に〜〜〜だっと思う」。
そういわれた隠居はそのとおりに言った。
「そうそう、そういうふうに書いてあるわ。権兵衛、ひさしぶりだな先日ばったり浅草寺のかどであって〜〜〜。」
結局のらりくらりごまかしてなんとか騙すのであった。
時間がない方へ超要約こんな話
知恵者として尊敬を集める隠居は実は字の読み書きができなかった。そんな隠居のもとに知り合いのおとが手紙を読んでくれとやってくる。隠居はいろんな手をつかってなんとか字が読めないことを感づかれないようにするのだった。
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