『寝床』落語のあらすじ (台本)をわかりやすく解説!

寝床 落語の演目あらすじ
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初心者のために古典落語のあらすじをご紹介!

今回ご紹介する演目は『寝床』。義太夫好きのだんながみんなの迷惑も考えず、歌の披露会を開催する。みんななんとか理由をつけて回避しようとするのだが。。。

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『寝床』のあらすじと感想

寝床写真

ジャイアンリサイタルの再来

.滑稽.

簡単なあらすじ

“義太夫”に凝っている商家のだんな。今日はその自慢のノドをみんなに披露する会で、やってくる家作の長屋の連中のために酒や肴も用意して準備万端。

ところが番頭の繁蔵に長屋をまわらせたところ、みんな仕事が忙しいやら産気づいたやらで、だんなの義太夫の会に来られないと言う。

実はだんなの義太夫は、下手の横好き。あまりにも下手なので、聴いているうちに具合が悪くなってしまうのだ。

長屋の連中は以前の会で懲りたので、今回はいろんな言い訳をこしらえて断ったというわけ。

だんなはそれならばと、店の者に聴かせようということにする。ところが一番番頭はお得意様まわりに出てしまって戻ってこない、奥様は実家に帰ってしまったりとこちらもみんな都合が悪い。

家主のだんなは長屋の連中をみんな店だて(家から追い出す)、店の者もみんな国へ帰れ、と怒り心頭のだんなはすっかりへそを曲げる。

店だてを食らうのだけは勘弁してもらいたいとばかりに、仕方なく集まってきた長屋連中、さらに店の者も揃って、なんとかだんなの機嫌も直り、いよいよ恐怖の義太夫の会が始まった。。

とにかく“騒音”をごまかすため、みんな食って飲んで酔って意識をなくそうと頑張る。それが功を奏し根睡魔におそられるみんな。

やがてだんなはみんなが寝ているのに気づいた。しかし一人だけ、その中でひとりだけ丁稚の定吉が泣いてるじゃないか。

だんなは自分の義太夫に感動してるものと思い込み、どこが良かったのか根掘り葉掘り尋ねる。定吉は答えることなく泣くばかり。それでもしつこく尋ねるられ定吉はいった。

「だって私の寝床で他の人が寝てて、あたしが寝れないんです」

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落語好きの視点

桂宮治さん独演会で聴いた『寝床』が面白かったので紹介。

▼義太夫の会に来れない言い訳集

  • 岩田のご隠居
    「昨日大手町でコロナワクチンの2回目接種があって、モデルナなので熱が上がって(アニマル浜口のように)悔しい、悔しい、悔しい」って。
  • 提灯屋
    「近くのお祭りのための提灯、緊急事態宣言が明けたものだから、これから提灯を徹夜でつくらなきゃならない」
  • 荒物屋
    「奥さんが臨月だから、家を出られない」

長屋の連中はどうしても来られないという繁蔵の熱弁が最高に可笑しい。エネルギッシュな宮治落語の真骨頂。

▼面白アレンジギャグ

だんな「祝儀?この間、生まれたろ。その時、祝儀渡したよ」
繁蔵「いやー生まれたんですけど、またポンと腹のなかに戻ったのでございます」

だんな「いったい誰が来るんだ?」
繁蔵、小さな声でボソボソと「だれもこない」
だんな「はっきり言え」
繁蔵「ジャミロクワイ」
だんな「お前、ジャミロクワイって言ってるじゃないか。誰も来ないのか。お前、ふざけてるだろ」

だんなの義太夫が始まってしまったシーンでは、客が義太夫を浴びる様子を、弾丸を浴びて崩れ落ちる人間に見立ててスローモーションで表現し、会場中から、もちろん大喝采。

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