初心者のために古典落語のあらすじをご紹介!
今回ご紹介する演目は『反対俥(はんたいぐるま)』。上野発の最終汽車に間に合うように人力車で移動する。ただ乗った人力車が思い通りにいかなかった。
『反対俥』のあらすじと感想

“ポテンシャルが高すぎる人力車”
.滑稽噺.
簡単なあらすじ
男は上野駅の最終列車に乗るために急いでいた。タクシーももちろんない時代、そう探しているのは人力車。あたりを見回していると、ちょうど人力車が通りかかったので止めた。
ただ、いざ乗ってみると人力車はボロボロで、つけてる装備もとってつけた感。おまけに車夫も体が弱く、聞いてみればなんとつい最近心臓病で入院していたとの話。
まあ、でも他の人力車を探している時間などない。とにかく上野駅まで急いでくれないかとお願いする。
しっかし、まあそんな車夫だから動きも遅い遅い。
急いでると伝えてもスピードは一瞬でるが、またノロノロ運転にもどる。もうこのまま行ったら間に合わないと決断し、途中で降ろしてもらい無駄なお金を払った。
なんとか次の人力車を探すと意外とすぐに見つかった。しかも今度は期待できる。
お客〉上野駅まで急いでいけるかい。とにかく時間がないんだ。
車夫〉へえ!任せといてくだせい!逆にそう聞いて気合が入りやした。
お客〉お、威勢がいいねえ。行っちゃってくれ。
車夫〉承知いたしやした!お客さん、振り落とされないようにしっかりつかまっててくだせぇ。
人力車の作りも頑丈そうで、なにより気合の入った筋肉質のデカイ車夫がいい。ただ、乗っててわかったのだが、頭のほうがちょっと弱そう。妙なこだわりがある。
曲がったものが大嫌いだからとどんな障害物も迂回せず勢いよく突破し、人もペットも避けずに吹き飛ばしながら猛進していく。
お客は振り落とされないように人力車につかまり、ぶつかりそうなって怒ってる通行人に、車夫の代わりに平謝り。
しばらくして人力車は止まり、目的地に着いたよう。
車夫〉お客さん。着きやした。
車夫もお客も汗だく。
お客〉ありがとう。いくらだい?
そう聞いたあと、あたりを見回すとなにやら見たことない景色が。
お客〉ちょっと、ここって上野駅かい?
車夫〉へえ、上野駅です。――ちょっとまってくだせい。
よく見るとなんと宇都宮駅と書いてある看板が。車夫は勢いで宇都宮まできてしまいましたと平謝りし、猛スピードで上野駅まで戻る。
当然最終列車は出発していた。
お客〉どうしてくれるだい。最終がいっちまったじゃねえか。
車夫〉大丈夫です。始発には間に合いますから。
お客〉それを大丈夫だとは言わないんだよ。
車夫〉すいやせん。ところでお客さん、汽車でどこまでいくつもりで?
お客〉汽車で?ええと、宇都宮駅までだけど…。
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