初心者のために古典落語のあらすじをご紹介!
今回ご紹介する演目は『兵庫船』。船で海を移動してるときにジョーズが登場!慌てた船頭は無理くりな理屈で乗客を生贄にしようとする。上方落語としておなじみの演目。
『兵庫船』のあらすじと感想
“サメの天敵ってなーんだ”
.滑稽噺.
簡単なあらすじ
兵庫・鍛冶屋町から大阪へ向かう船。沖へ出て、波もおだやかになったところで、乗り合わせた客たちは出身地を言い合って、お国自慢を始める。
次いでなぞかけ遊び。やけに陽気でトンチンカンな客もいて、船中を笑わせる。
ふと気がつくと船が止まっている。どうしたいと乗客が聞くと、なんと鮫が現れたのだという。
船頭は慌てふためく。サメは船の周りをぐるぐると、まるで獲物を物色しているよう。
「まずいぞこれは。なんでサメがでるんだ。ひょっとしたら客のなかにいる誰かが、サメに気に入られたからじゃないか⁉」
焦ってる船頭は突拍子もないしもないことを言った。さらに訳のわからない提案。
「おい、みんな持ってる持ち物を一人ずつ海に落とせ!それにサメが食いつけばきっとそいつがサメの目的の人間だ!悪いがそいつには海に飛び込んでもらって、生贄になってもらうからな」
そんな噺があるかと思うが、しょうがないので乗客は次々に持ち物を海に入れる。
そしてついにある娘の脚絆(すねに巻く布)にサメが食いついた。と、ここで騒ぎが大きくなり居眠りをしていた一人の男が起きあがった。
「なにを騒いでるんだ⁉」
男は海上に顔を出したサメの口にタバコの灰をポンとはたき入れた。サメはタバコが苦手だったのか、海中に潜っていった。
乗客「凄い!サメが逃げってった。あなたなにをしてる人で?」
男「ん⁉俺かい?ただのかまぼこ屋やだよ」
乗客「サメの天敵がこんなとこにいたとは」
※かまぼこ屋はサメの肉をすり潰してかまぼこをつくるので、フカにとってかまぼこ屋は天敵。
落語好きの視点
落語『兵庫船』または『桑名船』は、ラストに講釈師が怒涛の勢いで張り扇を叩きながら講釈を披露してフカを追い払えば、東京の落語ファンにはもっともおなじみのはずの『鮫講釈』。
この落語の前半のお国自慢やなぞかけに、上方らしい賑やかさのなかにもゆったりとした遊び心や情緒が満ちています。
スピルバーグの『ジョーズ』に出てくるロイ・シャイダーがかまぼこ屋だったら、ジョーズも簡単に倒せたのになぁw
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