『夢金』夢オチ落語のあらすじをわかりやすく解説!

夢金 落語の演目あらすじ
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初心者のために古典落語のあらすじをご紹介!

今回ご紹介する演目は『夢金』。浮浪人が不釣り合いな娘と船宿に船を出してくれとやってくる。船でしばらく下ったところで、男は船頭にある恐ろしい提案を持ちかける。

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『夢金』のあらすじと感想

夢金

騙し騙されてどっちが勝つ

.人情.

簡単なあらすじ

雪の降る寒い夜。浅草の船宿の二階で、強欲な船頭の熊蔵が「金ほしい〜」と寝言を言っていた。これを聞いた下の階にいる船宿の主人は呆れるばかり。

そこへ貧しい浮浪人のような男が深川まで船をだしてくれないかとやってきた。

船宿の主人は戸惑った。その貧しく浮浪人のような男が、なぜか若くて美しい見るからに裕福な家の娘を連れているからだ。どういう関係なのか、まさか人身売買⁉どうみても不釣り合いで怪しい。

主人はやな予感があたったらまずいと一旦断ったが、浮浪人が「金は多めに渡すからなんとか屋根がある舟をだしてくれないか」と懇願するので、結局大金にまけて熊蔵に極寒の大川に船を出させた。

浮浪人と娘は船の屋形部分に入ったままで出てこない。普通は頃合いいい頃に船代をもってくるのに、しっぽり楽しんでるのか、もってくる気配がない。

金も持ってこないしイチャついてる。頭にきたのでわざと船を揺らすと、浪人者がやっと出てきた。

浪人者おい、もっと静かにできねえのか。
熊蔵すいません。川の流れが急で。ところで船代の方をいただけませんか。

浮浪人の顔が一瞬険しくなった。そして小声である話を打ち明ける。

浪人者実はな、いま船のなかで眠り込んでいる女は裕福な商家の娘で、男を追って家出しているところなんだ。さらに女は百両という大金を持っている。
熊蔵それは本当ですかい?
浪人者本当だ。でだな、実はその男のところへ連れていくと言って騙して殺しちまおうと思って。よかったら一人じゃ逃げられるかもしれねえから協力してくれねか。よし、礼として二両渡そう。どうだい。

いきなりの提案に驚く熊蔵。二両ばかりの金で人殺しに加担させられては、いかに強欲な熊蔵でもたまらない。ただ、ここで断ったとしても女は殺される。ということで一応、百両を折半というところで手を打った。

熊蔵こっちも提案があります。船のなかで殺すのは血の跡などの証拠が残るんで岸に上げてやりませんか。

熊蔵は大川の中洲に降ろしてそこで殺ろうと提案。

浪人者おう、それもそうだな。わかった。

中州につき先に浮浪人をおろす。浮浪人は熊蔵と女が降りてくるのを待つ。しかし、熊蔵はここで思いっきり棹を突いて船を中洲から離した。

「おい!どうするつもりだ」と叫ぶ浮浪人を置き去りにして、船を出す。熊蔵は娘にすべてを話し、実家である商家に連れていく。商家の主人は大喜びし、熊蔵に謝礼の金を渡す。

熊蔵ありがてえ、百両〜。

船宿の主人また変な夢でも見てんだろう。うるせいぞ熊蔵!静かにしろい。

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落語好きの視点

春風亭一之輔の「夢金」を落語会で聞いたのでその感想。

この噺は一之輔師匠の男らしいドライな持ち味が全開の落語でした。

特に相手の裏をかきたい浮浪人と熊蔵の騙し合いは、弱き者、熊蔵に凱歌。浮浪人を中洲に置き去りにした熊蔵のタンカがたまらない快感。

おめえは明日、土左衛門に名前が変わらあ。侍じゃねえ、弔いだ。ざまあみやがれ

エンディングがまた良かった。熊蔵が「ありがてえ、百両~」と言ったところで、たっぷりひと呼吸。

船宿の主人の「静かにしろい」というビシッとドスの効いた声のカッコ良さといったら!

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