初心者のために古典落語のあらすじをご紹介!
今回ご紹介する演目は『愛宕山』。暇な若旦那と子分の一八が愛宕山に行き、そこである遊びに興じる他愛もない話。
『愛宕山』のあらすじと感想
“太鼓持ちの冒険”
.滑稽噺.
簡単なあらすじ
金と暇を持て余した若旦那が太鼓持ちの一八に京都見物にいこうと提案。
「お!それはそりゃあ名案ですね。さすが若旦那!アイデアが素晴らしい」。
そう、一八はこんな調子のいい太鼓持ちなのだ。太鼓持ちとは男芸者のような存在で、主人のご機嫌をとって金をもらう。
ということで京都見物に向かう。天気もよくピクニック日和。子分だけではなく、多くの芸舞妓も引き連れて、愛宕山へ登山と洒落込む。
初めは山登りなど朝飯前だといいながら、陽気に鼻歌を歌いながら快調に登る一八。次第に疲れてきて、慣れない険しい山道に苦しむ一八。一方、若旦那はスイスイと山を登っていき、途中の茶屋でまっていた。
「よし!ここでちょっくら休憩して弁当にしよう」若旦那は提案。
みんな腰を据えて料理に舌鼓。食事も終わり休憩時間を持て余した若旦那。それを見越して一八が動く。近くの茶屋にいき、土器でできた小皿の「かわらけ」を発見。実はこのかわらけ、料理を入れる小皿ではなく、願掛けのために谷底にある的になげる「かわらけ投げ」をするものだった。
こりゃあ丁度いい!暇つぶしにはもってこいと、この遊びを若旦那に提案。若旦那も面白そうじゃねえかと乗ってきた。初めは楽しかったものの、飽きた若旦那は小皿の代わりに、なんと小判を三十枚も投げこんだ。
谷底に甲高い音を鳴らして落ちていく大量の小判。みんながあっけにとられてると、若旦那はいった。「ああ、スッキリした。ちなみにあの小判ほしい人いるか?拾ってきたらその人に全部あげるわ」
「ほんとですかい?」一八の目の色が変わった。だれが止めようがお構いなしに谷底に飛び込む決意をしてしまう。実は谷底には的を変えにいくための道があり、ただその道は簡単には通れない険しく危険な道だった。
ただ諦めきれない一八。そこで名案を思いついた。茶屋にあった大きな傘を借りて、それを使って谷底に飛び降りようって魂胆だ。だれもが危険だと思ったが金に目がくらんだ一八は止めるまもなく飛び込み、なんとか着地に成功。
小判を手にして大喜びの一八。しかし、いざ帰ろうとすると今度は戻る方法がないことに気づく。そこで自分の来ていた服を引き裂いて、なんとか一つの長い帯を作り上げる。先端に石の重りをつけて、引っかかる場所を探して上に投げる。
「よーっし引っかかった!ツ・ツ・ツ・ツ・ツツツツ〜っ、いよっ、ドン」と若旦那の前まで一気に上がってきた。
「凄いぞ!一八!」若旦那な驚きと賞賛の声を上げる。
「どんなもんですかい!」一八はしてやったり。
すると若旦那は聞く。
「ところで小判はどこにある?」
一八「小判なんてここに。。。あ、忘れてきた(泣)」
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