【落語本】立川談春『赤めだか』のあらすじ・評判を解説!

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落語家・立川談春の名作エッセイ!『赤めだか』


赤めだか (扶桑社BOOKS文庫)


2008年講談社エッセイ賞受賞作品!

立川談春の二ツ目昇進までの抱腹絶倒のエッセイ本
現代の封建社会ともいうべき落語の世界で、苦闘・ライバルへの嫉妬など談春の青春グラフフィ。

  • 発売 /2015年11月20日
  • 価格 /650円+税
  • 文庫判/312P
  • ドラマDVD発売
  • 料金/22.10.19時点
    〈アマゾン〉Kindle・紙本有
    〈楽天〉715円(電子書籍・紙本)
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赤めだかの主なトピックス
  • 高校を中退し17歳で立川談志に入門
  • 前座時代は新聞配達に築地で働く
  • 弟弟子の志らくに嫉妬
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赤めだかの簡単な内容


▼『赤めだか』の目次一覧

  1. 「これはやめとくか」と談志は云った
  2. 新聞配達少年と修行のカタチ
  3. 談志の初稽古、師弟の想い
  4. 晴天の霹靂、築地魚河岸修行
  5. 己の嫉妬と一門の元旦
  6. 弟子の食欲とハワイの夜
  7. 高田文夫と雪夜の牛丼
  8. 生涯一度の寿限無と5万円の大勝負
  9. 揺らぐ談志と弟子の罪〜立川流後輩達に告ぐ〜
  10. 誰も知らない小さんと談志〜小さん・米朝の二人の人間国宝〜

あらすじ


高校を中退し、17歳で天才落語家・立川談志に入門した談春さん。

きっかけは高校時代に特別授業でいった寄席で、『立川談志』に出会ってしまったことから始まる。その後、両親の反対を受け、勘当同然で弟子入り。

お金の面倒を見ない立川流にはいって、前座時代は新聞配達しながらなんとか生き延びる。あまりに厳しい修行にすぐ入ってきた弟弟子は半年で廃業。

その後、理由もなく築地市場で修業を命じられ、一門の新年会では兄弟子たちがトランプ博打をおっぱじめる。

様々な理不尽にたえ、他の落語家に嫉妬しながらも談春は仲間とともに二ツ目昇進を目指す!

詳しい内容をピックアップ!

築地
▲前座修行で築地で労働

各目次の題名の簡単な内容をピックアップして紹介します!

「これはやめとくか」と談志は云った

自分の小さい頃の夢から、挫折して落語に傾倒し、談志に出会い入門するまでの話。

競艇場に通い詰め競艇選手になりたかった暖春さん。しかし、身長が170cmだったため、書類選考で落ちるといわれ挫折。そんな時に談春さんは図書館で借りた落語の本にハマる。

そんなある日、学校の特別授業で寄席にいき立川談志に出会う!

談志のまくらで忠臣蔵のことを話す。

主君の敵討ちに向かった赤穂浪士47人。しかし赤穂藩には300人の家来がいた。つまり47人以外は行かずに逃げちまった。普通は仇討ちに行った47人が主人公だが、落語というのは逃げた残りの人間を主人公とした物語

人間の駄目な部分、怠惰な部分、情けない部分、それを面白おかしく話して肯定してあげるのが落語なんだよ。という言葉、つまり「落語とは人間の業の肯定」だと言う話。

それを聴いて衝撃を受け、談志に夢中になり、高校時代は追っかけに。この項では談志に入門した時の話し、初めは志ん朝に入門しようとしていた話など。

談志の初稽古、師弟の思い

立川流独自の前座時代話

立川流の前座修業は変わっている。なんせ普通の前座は寄席があり、そこで色々落語家としての所作や落語の基礎を学ぶ。しかし立川流は寄席に出演できない。

そこでまずやることは談志の家に行き身の回りの世話をする、談志について地方公演についていく。地方公演は前座一人しかついてかないので、他の前座は自由。

とにかく自分自身との戦い。談志は稽古をつけてくれない&放任主義。前座であっても自分でスケジュールを組み、資料集め、演目を覚え、それを談志の前で発表する。談志は課題とヒントを与えるだけ。

立川流では弟子の面倒は見ないので、入門時に親からの承諾と援助が前提となる。ただ、暖春さんは親の反対にあい、家出同然なので援助もない。だから新聞配達のアルバイトをして食いつなぐ。

晴天の霹靂、築地魚河岸修行

談志の逆鱗に触れ、築地で労働

談志に気にかけてもらえるようになり、普段は絶対しない稽古をつけてもらえることに。談春さんは風邪を引いていたので、移してはいけないとの思いのあまり断ってしまう。

それに怒った談志が「築地で働いてこい」と命令。もちろん逆らえず築地でシューマイを売る生活をする。

しかし、その築地で働くけという命令を弟弟子の立川志らくが断ったときき、文句をいいにいくが…。

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本の評価
楽天Amazonブックライブ
4.234.44.2

▼世間の感想

  • 談志の談春さんに「前座だってお前はプロだからお客様を楽しませんるというプライドをもて」と教える場面に感動した。
  • 落語に詳しくなくても読みやすく飽きさせない文章。ドラマのような信じられないような落語家人生。笑ってどきどきして暖かい気持ちになった。
  • 談志さんは色々厳しいことをいっても、弟子の事をすごく気にかけているところそこがいい!
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