昭和の大人気寄席芸人「松鶴家千とせ・堺すすむ・早野凡平」を紹介!

寄席芸人 落語雑学
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“わかるかなわかんねえだろうな”でおなじみの松鶴家千とせさんが、惜しくも2022年2月17日なくなりました。

笑点などにたまにでてきてみた芸人さん達。

そんな、昭和の時代にお茶の間で一世風靡したいわゆる「寄席芸人」さんの記事を書いてみました。

ちなみに寄席芸人とは主に寄席に出演するお笑い芸人さん(色物)のことです。

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松鶴家千とせ 〜元祖リズム芸⁉〜

独特のリズム漫談にはキラーフレーズが盛り沢山!

わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ
シャバダバァー、シャバダバ二ー
イェーイ!

などなどがお馴染み。

大活躍した時期は1970年代。もちろんそれ以降も笑点や演芸番組に出演して活躍していました。

松鶴家千とせとは⁉

基本情報

  • 生年月日:1938年1月9日~2022年2月17日(享年86歳)
  • 芸名:松鶴家 千とせ(しょかくやちとせ)
  • 本名:小谷津 英雄
  • 出身:満州国


▼経歴とエピソード

  • 1938年に満州で生まれ、戦後母と一緒に日本に帰還(父は旧ソ連の捕虜となり6年後帰国)
  • 福島の高校中退後、ジャズシンガーを目指し上京し松鶴家千代若・千代菊に入門する。
  • 1958年頃より漫才や漫談を始める。
  • 1967年二代目松鶴家千とせを襲名。
  • 1969年に宮田羊を漫才コンビを結成し、NHK漫才コンクール等に出場し、評価をウケる。
  • 1974年頃より漫談でブレイクし、メディアで大活躍する。1975年に『わかんねェだろうナ(夕やけこやけ)』のレコードが大ヒット。
  • 1975年に放送演芸大賞(漫談部門)受賞
  • ツービートの名付け親
  • 理容師の免許もってる。
  • 自分でHPなどをつくなどパソコンが得意

漫談のネタの特徴と内容

基本的にはダジャレを独特のリズムに乗せていう元祖リズム芸⁉

また、ジャズ歌手志望であったこともあり「シャバダバダディ〜!」「イエーイ!」などのブリッジをギャグの合間にいれる

こんなネタ

童謡の夕焼け小焼けをジャズ風にカッコつけて歌ったあとに

俺が昔、夕焼けだった頃、弟は小焼けだった、父さんは胸焼けで母さんはしもやけだった。わかるかなわかんねぇだろうな。

信じられないだろうが人間やる前、夕焼けやっていた。わかるかなーわかんねぇだろうな。

俺がむかし夕焼けだった頃、子供がお父ちゃんみて、あっちのお空が真っ赤に燃えてるよって。俺はいったよ。だいじょぶでぇ。いくら燃えても火災保険入ってるんだから。

わかるかな。ジャバダバディー〜。

ベタなのに超シュールw

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堺すすむ 〜フラメンコギター漫談〜

フラメンコを引きながらネタをする堺すすむさん。
通称「なんでかフラメンコ

おなじみのフレーズは
なーんでかぁ。なーんでかぁ

しかもなんでかフラメンコでのブレイク前にも、ものまえでプチブレイクしていた芸達者!

堺すすむとは⁉

基本情報

  • 生年月日:1942年11月23日~(79歳)
  • 芸名:堺 すすむ(さかい すすむ)
  • 本名:堺 迪(さかい すすむ)
  • 出身:大阪市東住吉区


▼経歴とエピソード

  • 中学生時代より大阪の素人演芸番組などのテレビに出演
  • 1961年に19歳で物真などを多用したギター漫談で舞台に立ち始める。『おしゃべりギター』と称し、一曲の歌を何人ものモノマネで歌う、現在もあるモノマネ王道パターンを作りブレイク。
  • 1976年日本放送演芸大賞声帯模写部門大賞
  • 1980年代中盤にギター漫談の新境地「なんでかフラメンコ」で大ブレイク!
  • ペンネームで演芸番組の構成・演出・ブッキングもする。
  • ものまねが得意で森進一のものまねを広めた元祖ともいわれてる。

漫談のネタの特徴と内容

ギターでフラメンコを引きながらなぞなぞ形式のネタを矢継ぎ早に繰り出す!

こんなネタ

つかみのギャグはフラメンコをギターで奏でながら、フラメンコの掛け声「オレオレオレオレーのあと、あんたダレー」をカマス!

▼こんなネタ

道路でおばあちゃんがうずくまっていた。それに気づかずトラックがー100kmで走ってきたぁ。だけどおばあちゃんは引かれずに助かぁった〜。

なーんでかぁ。なーんでかぁ。

それはねぇ、、、、おばあちゃんが101kmのスピードで逃げたから。

▼定番の客いじりもうまい!

「おっさんが風を引いて寝てた。その時、近所の牛がモーとなき、蝶々がまっていた。このおっさんの病気はなぁに?」

すると観客が勢いで盲腸をいってしまう。

堺さんは違うよ。風邪なんだよ。いい、もう一回歌うよといって始めの「おっさんが風邪を引いて寝てた」と歌い出す。

すると観客が間違いに気づいて爆笑する。

ギターを使った笑いはあるが、なぞなぞパターンこそ意外と新しいw

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早野 凡平 〜後にも先にもない帽子芸〜

丸い輪っかをかぶりそれを帽子のように使い姿かたちモノマネをするオリジナル芸!

ウニャウニャいいながら帽子を起用使い、形態模写的なモノマネとちょっとしたジョークを挟み込み客を笑わせる。

帽子の他にもロープやホースなども使い、様々な芸を披露。大道芸人の雰囲気も醸し出す。

早野凡平とは⁉

基本情報

  • 生年月日:1940年2月21日~1990年5月3日(享年50歳)
  • 芸名:早野 凡平(はやの ぼんぺい)
  • 本名:松本 光弘(まつもと みつひろ)
  • 出身:東京都


▼経歴とエピソード

  • 日本大学芸術学部演劇科中退後、大道芸人のパン猪狩の弟子する。
  • 新宿松竹文化演芸場の研究生として演芸の世界に進出。
  • 丸い輪っかをかぶりそれを帽子のように使い姿かたちモノマネで大ブレイク!
  • 1980年文化庁芸術祭賞優秀賞受賞。
  • 1990年5月3日肺がんのため50歳で死去。
  • 4本の蛇腹状のホースを振り回して音を鳴らす「パイプオルガン」がある。
  • 帽子の他にロープやはしごなども使う芸もある。

漫談のネタの特徴と内容

つかみは「この帽子芸で練馬に家建てましたからねぇ」

ホンジャマーホンジャマーといいながら帽子でナポレオン、カウボーイ、ローマ法王、牧師などの姿かたちモノマネをする。

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