初心者のために古典落語のあらすじをご紹介!
今回ご紹介する演目は『手水廻し』。宿屋のお客さんに手水廻しを用意してくださいと頼まれる。しかしそれがなにかわからないで右往左往してしまう。
『手水廻し』のあらすじと感想
“勘違い!勘違い!勘違い!”
.滑稽噺.
簡単なあらすじ
ある田舎の宿屋に大阪からやってきた客が泊まり、翌朝女中に「手水を廻してくれ」と頼む。女中は“手水”とはどんなものなのかわからないので、宿の主人にたずねる。
宿の主人もわからないので、板場の料理番にたずねるも、これもわからない。主人は、寺の和尚ならばわかるだろうと、聞きに行かせたところ“ちょうず”とは“長頭”と知らされた。
隣の村に異常に頭の長い男がいるので呼びにやり、客が待つ部屋に送り込む。長頭男は懸命にその長頭を廻した挙げ句、目を廻して倒れてしまった。大阪の客は怒って帰ってしまう。
“手水”とはなんなのか。それを探りたい一心で宿の主人と料理番はわざわざ大阪に行く。
泊まって翌朝、女中に「手水を廻してくれ」と頼んで、女中が運んできたのは、お湯を張った大きなたらいに、塩と房楊枝(現代でいう歯ブラシ)だった。
つまり手水とは洗面と歯磨きのための道具なのだ。
宿の主人、これは大阪の人が朝毎日飲むお湯であると思い込んでしまう。たらいに塩を全部入れ、房楊枝でかき廻す。そして、たらいを両手で持って、ごくごくと飲み始めた。。
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落語好きの視点
桂宮治さん独演会で聴いた『手水廻し』が面白かったので紹介。
●お呼びがかかって張り切る長頭男
大阪からやってきた客は、自分を目当てにやってきた、と思い込む隣の村から呼ばれた長頭男。これからこれで金を稼げると思い込んで一生懸命アタマを廻し、泡を吹いて倒れる。
なんだか相撲取りのような大げさなキャラで大爆笑!
●主人と料理番が大阪にやってきて、念願の“手水”の謎が明かされるシーンが聴きどころ。
料理番が興奮してハァハァしながら「だんなさま、ようやく大阪の朝がやってきました」と言い、主人も「昨夜から興奮して一睡もできなかった」と応える。
息も絶え絶えに「ちょう、ちょう、手水を廻してもらいたい」
宮治さんの、興奮して息が上がり、ハァハァしながらやっと言葉を発する演技は、この噺に限りませんが、絶品。
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