しってる⁉落語有名賞レース「NHK新人落語大賞・北とぴあ・彩の国落語大賞」

落語の賞といったら何を思い浮かべますでしょうか。

漫才なら「M1」、コントなら「キングオブコント」、ピン芸人なら「R1」など、お笑い芸人の方達の賞レースは沢山ありますが、もちろん落語にもあります。

ということで落語ではどんな賞があるのか、よく名前を聞く賞をご紹介します。

NHK新人落語大賞

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審査員が選ぶ賞！落語界のM1⁉

1972年から行われている歴史ある賞。予選を勝ち抜いた、東西の入門15年未満の新人が1席を披露し、審査員が寸評および賞を決める形式です。

一時期は落語とお笑い芸人の出演者の中から最優秀賞を決める大会だったのですが、紆余曲折あり2014年からはお笑い芸人部門と落語部門「NHK新人落語大賞」に分かれています。

テレビでも放映され、落語家に贈られる賞の中でも若手にとって最も影響力の高い賞ともいっても過言ではありません。

出演条件・審査方法・会場などの内容

• 出演条件は入門15年未満。東京では二ツ目、大阪では二ツ目または同程度の芸歴。
• 審査員が賞を与える。
  （近年の審査員：桂文珍、柳家権太楼、近藤正臣、やまだりよこ、井上勝弘）
• 主催はNHKで会場はその時々

2021年・2022年開催の内容

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▼2022年NHK新人落語大賞

最優秀賞は立川吉笑「ぷるぷる」！

東西117名の予選を勝ち抜いた6人による若手落語家日本一決定戦。

立川吉笑さんは二ツ目の落語家で、古典落語に現代のエッセンスをあわせた『擬古典』を得意とする落語家。『ぷるぷる』のあらすじは八五郎が松ヤニをなめてしまったことで、唇がくっついてしまい「ぷるぷる」しか喋れなくなるお噺。

• 日時：2022年10月31日
• 出演者／桂源太、桂天吾、三遊亭わん丈、立川吉笑、露の紫、林家つる子
• 司会／林家たい平、南沢奈央
• 審査員／審査員、桂文珍・三遊亭小遊三・片岡鶴太郎・赤江珠緒・堀井憲一郎。

▼2021年NHK新人落語大賞

最優秀賞は桂二葉「天狗刺し」！
初めて女性落語家が大賞を受賞しました。

• 日時：2021年11月1日
• 出演者／桂小鯛、桂二葉、三遊亭好志朗、春風亭昇也、笑福亭生寿、林家つる子
• 司会／林家たい平、南沢奈央

過去な主な受賞者

• 1978年／春風亭小朝「稽古屋」
• 1998年／柳家喬太郎「午後の保健室」
• 2000年／林家彦いち「睨み合い」
• 2002年／古今亭菊之丞「たいこ腹」
• 2010年／春風亭一之輔「初天神」
• 2012年／桂宮治「元犬」
• 2013年／鈴々舎馬るこ「平林」
• 2018年／桂三度（元：世界のナベアツ）「心と心」
• 2020年／笑福亭羽光「ペラペラ王国」
• 2021年／桂二葉「天狗刺し」

北とぴあ若手落語家競演会

【北とぴあ大賞決定！】
第32回北とぴあ若手落語家競演会が終演！
近年稀にみる接戦の結果、 北とぴあ大賞は入船亭小辰さん、奨励賞は三遊亭遊かりさんに決まりました。
みなさま、応援ありがとうございました！ pic.twitter.com/QbEQzgOx3O

— 北区文化振興財団 公演情報 (@kcf_info) September 5, 2021

観客が投票で大賞を決める賞！

1991年より始まった賞。主催は北区文化振興財団で、落語会でおなじみ「北とぴあつつじホール」で開催される賞です。

数々の人気落語家を輩出してきた若手落語家の“登竜門”ともいえる競演会で、今が旬の二ツ目6名がとっておきの1席を披露し、それを聞いたお客さんが投票して賞を決めます！

出演条件・審査方法・会場などの内容

• 二ツ目の落語家が１席披露
• 当日の会場のお客さんが投票
• 主催は北区文化振興財団
• 会場は北とぴあつつじホール

2021年開催の内容

最優秀賞は入船亭小辰「代り目」！

• 日時：2021年9月5日
• 出演者／瀧川鯉津、昔昔亭喜太郎、三遊亭遊かり、林家はな平、入船亭小辰、春風亭一花
• ゲスト／三遊亭遊雀
• 司会／米粒写経

過去な主な受賞者

• 第3回／林家たい平
• 第5回／三遊亭遊雀
• 第7回／桂文治
• 第8回／古今亭菊之丞
• 第9回／柳家三三
• 第10回／林家彦いち
• 第19回／春風亭一之輔

彩の国落語大賞

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開催される1年間の落語会の中で、観客が優秀若手落語家を選ぶ賞！

2005年から開催されている「彩の国さいたま寄席～四季彩亭」は、年代を問わず色んな落語家が出演する落語会。その中で出演した若手落語家を対象に、年間優秀演者を表彰している賞です。

ただ若手と言っても真打の方も含めるので、どこまで若手かというのは線引が難しい。

現在の賞の決め方は年間の「彩の国さいたま寄席」出演者の若手から観客が投票して選ぶ。ちなみにそれまでは若手落語家に特化した「拾年百日亭」を開催し、その出演者から表彰していました。

出演条件・審査方法・会場などの内容

• 「彩の国さいたま寄席～四季彩亭」出演者から年間優秀賞を観客が投票
• 主催は埼玉県芸術文化振興財団
• 会場は彩の国さいたま芸術劇場小ホール
• 毎年3月に決定

過去な主な受賞者

• 1998年／林家たい平
• 1999年／柳家花緑
• 2000年／立川志らく
• 2001年／柳家喬太郎
• 2002年／立川談春
• 2004年／三遊亭白鳥
• 2010年／桃月庵白酒
• 2013年／三遊亭兼好
• 2014年／立川談笑
• 2015年／春風亭一之輔
• 2017年／春風亭昇也