子は親を見て育つのは当たり前。小さい頃は反発してても、やがて同じ道を歩むなんてことよくあること。
ということで、親子ともども落語家の2世落語家、林家木久扇の息子「林家木久蔵」をピックアップ。
- 古今亭志ん生→次男「古今亭志ん朝」
- 初代林家三平→九代目林家正蔵→長男「林家たま平」・次男「林家ぽん平」
- 三遊亭好楽→息子「三遊亭王楽」
- 五代目柳亭痴楽→次男「柳亭小痴楽」
- 6代目三遊亭圓楽→長男「三遊亭一太郎」
父「林家木久扇」&息子「林家木久蔵」
林家木久扇(84歳)の長男「林家木久蔵(46歳)」さん。
仲のいい親と子。普通は弟子になるということは、親と子から師匠と弟子になるものだが、落語家になった後も関係性は変わらず息子を溺愛。
木久扇さんは息子のことを「ほんとに、親孝行なんです」とご満悦!
林家木久蔵さんの経歴&エピソード集
▼基本情報
- 生年月日:1975年9月29日(46歳)
- 芸名:林家木久蔵(はやしや きくぞう)
- 本名:豊田宏寿
- 出身:東京都
▼経歴
- 玉川大学文学部芸術学科演劇専攻卒業
- 1995年10月に初代林家木久蔵(現:林家木久扇)に入門。
- 1996年2月に前座。前座名「林家きくお」
- 1999年9月に二ツ目に昇進。
- 2007年9月に真打昇進し2代目林家木久蔵襲名を“生前贈与”
▼エピソード集
- 小さい頃はテレビにでてる父親を尊敬し、思春期になると父親を出しにいじられたりしたので複雑な気持ちだった。
- 古典落語が中心だが、父親の日常を脚色した新作落語『林家木久蔵伝』も人気。
- 2001年に笑点若手大喜利MVP受賞。
- 趣味は熱帯魚、フクロウの飼育、野球、サッカー、和太鼓、ビリヤード、旅行と多趣味。
- 春風亭小朝のもとに通い、落語を徹底的に教えてもらった。
- 傘寿(80歳)記念として木久扇&木久蔵&コタ(孫)出演の親子三代一門会を開いた。
- HPはないものの「林家木久蔵の落語チャンネル」が人気。
父と息子の関係性
父親に子供の頃から褒められ、甘やかされてきた木久蔵さん。結婚した今でも近くに住み、常に父のことを気にかけています。
▼落語家になった理由と父に入門した理由
木久蔵さんいわく2世落語家には2タイプいる。一つは小さい頃から父の背中をみて、落語に惚れ込みその道に進むパターン。もう一つはなんとなく。
木久蔵さんはまさに後者タイプ。笑点などに出演する親をみてて、なんだこれなら自分でもできるだろうと軽い気持ちで入門。そんなわけだから、他の落語家さんも知らないので、普通に父親に入門した。
▼落語家入門前の不安
その時期に話題だった相撲の若貴兄弟を見ていた木久蔵さん。
彼らが入門した時にこれからは親子ではなく、師匠と弟子の関係になるといった関係の変化が自分と父親の中でもあるのかなと不安に思い、そのことを父に聞いてみる。すると木久扇さん。
「大丈夫。落語家は国技じゃないから」
ときっぱり!
▼2世という重圧
2世の重圧をほとんど感じたことはなかったが、父親の名前を襲名した時、その襲名披露公演の大きさやスケール感に圧倒され、初めて重圧を感じた。
それでやっぱり襲名をやめたいと父親に悩みを打ち明けたら、木久扇さんはあっけらかんとしていった。
「大丈夫だよ。とりあえず気にせずやるだけやっちゃうんだよ。もし嫌なら襲名披露公演終わったあとに、やっぱり名前をもとに戻しまーすっていえば(笑)」
その一言で逆に救われた。
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