1974年に開場した国立の演芸場です。
国立劇場・国立能楽堂・国立文楽劇場などと共に日本の伝統文化の発展を願って作られた劇場のひとつ。落語、講談、浪曲、漫才など、国立の演芸場ではありますが、演芸の内容は都内の定席落語寄席と同じです。
1階に演芸資料館があり、2階が演芸場です。毎月1〜20日には寄席形式の演芸会、また各々月1回「国立名人会」「花形演芸会」も開催されています。
座席数は300席で全席指定となってます。
▼特徴は2つ!
●国立はやっぱり設備充実!
他の寄席と違い、広いロビーや階段状の座席配置は後ろの席からでも高座がバッチリ見える。そしてきれいなトイレ
●料金が安い!
寄席の通常興行の3,000円に対して国立演芸場は2,000円です。「国立名人会」「花形演芸会」も料金も、同クラスの一般の公演に比べると安い!
全席前売りや全席指定席など通常の定席落語寄席と違うところもあるので丁寧に解説していきます。
●国立演芸場 HP
国立演芸場の開催プログラムについて
国立演芸場と都内の定席落語寄席との大きな違いは、そのプログラムです。通常の寄席の興行はその寄席の主催興行ですが、国立演芸場の場合、主催興行が行われているとともに、主催者が貸しホールとしても利用されています。
貸しホールとしての公演の場合、その公演内容およびチケットの販売方法、金額などは公演ごとにさまざまです。ここでは国立演芸場の主催興行に限ってご説明します。
プログラム内容
通常公演の内容
各月の1〜10日は「上席」、11〜20日は「中席」の寄席として公演が行われています。内容は定席落語寄席と同様、落語を中心としたプログラムです。
「上席」「中席」とも13:00~15:30の昼公演のみです。
特別公演の内容
毎月1回「国立名人会」「花形演芸会」が開催されています。「国立名人会」ではトリに大御所の真打が登場。「花形演芸会」は入門から20年以内の若手の会。
落語家だけではなく、漫才なども含めた出演者のなかから毎年「花形演芸大賞の大賞・金賞・銀賞」が審査によって決定され、授賞式を兼ねた「花形演芸会スペシャル」も翌年の6月に開催されています。
「国立名人会」「花形演芸会」ともに、告知時に演目が明らかにされている「ネタ出し公演」であるということも大きな特徴です。好きな演者の好きなネタとなれば、どうしても行きたくなりますよねww
これらのほかに国立演芸場主催の特別企画公演も随時開催されています。
▼営業期間(主催公演)まとめ
【通常公演】
◯開催日:毎月の〈上席〉1〜10日、〈中席〉11〜20日
◯開催時間:13:00〜15:30
【特別公演】
◯開催日:毎月1回[国立名人会][花形演芸会]、そのほかに随時[特別企画公演]
◯開催時間:公演によります。
演芸場のマナー
前述のように、国立演芸場にはロビーがあり、ここで開演前や仲入りの時間に飲食することができます。これはほかの定席落語寄席との大きな違いです。売店にはアルコールを含めた飲料、食料、お土産が揃っています。飲み物、食べ物の持ち込みも可能です。
演芸場は全席指定席です。開場は公演の30分〜45分前からとなります。
チケット購入について
国立演芸場では当日・事前予約でチケットが購入できます。チケットの値段、購入方法について詳しく解説します。
●販売場所(前売り&当日券)
チケット売場窓口、国立演芸場のチケットセンター(電話受付)、各種プレイガイド、インターネット(国立劇場チケットセンター内のご利用ガイド参照)
●チケット販売時間
国立演芸場窓口販売/10:00~18:00
チケットセンター(0570-07-9900)/10:00~18:00
●料金
寄席公演/一般2,000円、学生・満65歳以上1,400円
※学生は要学生証 ※満65歳以上は要年齢証明
●国立演芸場を含めた国立劇場には「あぜくら会」という有料会員組織があり、会員は、通常の発売日の1日前にチケットを割引金額で購入できるといったことなどのメリットがあります。
国立劇場あぜくら会はコチラ
国立演芸場のマメ情報
- コインロッカーがあります。なので大きな荷物やコートなどがあっても快適に鑑賞できます。
- 基本落語家1人の持ち時間は約15分。トリの落語家は約30分。
- 過去の公演記録を文化デジタルライブラリーで調べることができる。
- 過去の公演の録音・録画が国立劇場視聴室で見ることができる。
- 売店ではお弁当やお菓子、お酒、ジュースなどの飲食類に、お土産も売っています。
※コロナ禍の現在、売店はクローズしています。
寄席の公演内容について
一例として2021年9月1日〈上席〉の寄席と2021年9月18日(土)「9月花形演芸会」の内容です。寄席は下記のように落語あり、漫才あり、奇術ありとバラエティに富んだ構成となっています。
9月1日の上席「昼の部」通常公演
....昼の部
●開場予定12:15・開演13:00(前座12:45)・終演15:45
●料金:大人2,000円、学生・満65歳以上1,400円※学生は要学生証※満65歳以上は要年齢証明
●発売:電話・インターネット予約・窓口販売(8/6・10:00〜)
9月19日特別公演「9月花形演芸会」
毎月恒例の特別公演として開催される第510回「花形演芸会」についてご紹介。入門から20年以内の若手の会として人気です。
....9月の花形演芸会
●開催日:2021年9月18日(土)
●開場17:00・開演17:30・終演20:00
●料金:一般1,800円、学生1,200円、65歳以上1,500円
●発売:電話・インターネット予約(8/18・10:00〜)、国立演芸場窓口販売(8/19)
今さら聞けないQ&A
.Q. 開演前に並んだりしますか?
.A. 基本的に前売り券なので並ぶようなことはありません。
.Q. 入場券が満席で買えないことけっこうありますか?
.A. 通常公演の上席・中席が買えないということはあまりないようですが、特別公演の「国立名人会」「花形演芸会」などでは、完売となってしまうことがあります。
.Q. いつでも入場&退席できますか?
.A. 公演によって途中入場禁止の場合もありますので公演時間に行くのがベター。退席は自由にできると思います。
.Q. 飲食は可能?
.A. ロビーでは基本飲食OKです。会場では飲み物や軽食はOKですが弁当は駄目です。コロナの影響でルール変更有り。
.Q. 小さい子供を連れてっても大丈夫?
.A. 言うことを聞ける年齢であれば大丈夫だと思います。公演によっては未就学児の入場ができない場合があるので気をつけてください。
.Q. 落語初心者なのですが楽しめますか?
.A. 落語に興味さえあれば全然大丈夫です。もし、つまらないなと思ったらいつでも退場できます。
.Q. 寝てる人とかいますか?
.A. 寝てる方もちほらいなくはありませんww でも、いびきをかく人は気をつけてw
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春風亭一之輔、柳家喬太郎、桃月庵白酒、
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